発達障害の可能性のある児童生徒等に対する
教科指導法研究事業

③外国語(英語)における「志導」に関する教授法

★ 対象とした学習上のつまずくポイント:

英会話・リスニングの際には、音や意味が理解できるが、英単語の綴り(アルファベット)が認識できず、意味のある言語として頭に入ってこない。

★ 上記に対する取組内容

 

国語や社会におけるつまずきと同様に、上記のつまずきは「発達性ディスレクシア、特異的読字障害」等、読み書き困難がある児童生徒に多く認められる症状である。聞く話す機能には、著しい困難・症状は認められない。

 

現在取組が行われている小学校の外国語活動においては、聞く話す機能が中心であり、上記のような症状を呈する児童生徒でもつまずきが目立ちにくい。一方、中学校における英語、及び教科化される小学校の英語においては、読み書きも含まれるため、症状が顕在化しやすい。

 読み書き困難の可能性がある児童生徒の場合、聞く話す機能に問題はないという長所を活用し、音声言語と具体物・半具体物(写真やイラスト等)を結びつけて語彙を増やす(ListeningとSpeakingを重視した)取組が有効である。

 同時に、オーディオブックや動画コンテンツ(NHK教育テレビ等)のように、聴覚を活用し、体験的(疑似体験を含む)に学ぶ教材が適している。