「文化」の島では、13団体を紹介しています。各団体の見出しに「■」を、オリジナルポスターの前に「●」をつけています。検索等でご活用ください。

■社会福祉法人島根ライトハウス ライトハウスライブラリー
プロフィール
所在地
島根県松江市。
団体名
社会福祉法人島根ライトハウスライトハウスライブラリー。
活動名称
視覚障がい者を対象とした情報提供事業。
こんな活動です
点字や音声の図書・雑誌の製作と貸し出しをはじめ、点字発行物や音声情報誌の配布を行っています。
連携している団体等
行政(広報関係)、NPO 法人全国視覚障害者情報提供施設協会。
功労者表彰
活動分野
学習、文化。
主な対象
視覚障がい。
団体の規模
職員数 9 名。
活動の説明
①活動内容
昭和 37 年から 50 年以上の長年にわたり、視覚障がい者のための図書館を運営している。
利用者登録、個人 625 名、団体 480 団体。
県内だけでなく、視覚障がい者情報提供施設のネットワークを通じて全国に貸し出し。
①点字図書・点字雑誌、録音図書・録音雑誌(カセットテープ、CD)の製作と貸し出し。
製作する図書は、視覚障がい者にとって必要な知識・情報、学習や楽しみなどにつながる図書、地域関連図書の中から利用者の関心の高い図書などの視点で選んでいる。また、図書以外にも受験参考書や学校の副教材などの点字・音声化など個人の希望にも対応した製作も行っている。(平成 30 年度実績)
点字図書等:製作 240 タイトル、貸出 532 タイトル、ダウンロード貸出 2,225 タイトル。
録音図書等:製作 85 タイトル、貸出 10,150 タイトル、ダウンロード貸出 17,200 タイトル。
②点字・音声発行物の配布
「島根県だより」(点字・音声)年 6 回、松江市広報誌(点字)年 12 回、松江市社協だより(点字・音声年 6 回、図書館だより(点字)年 2 回等。
③情報誌の配布
年 6 回「声の便り虹」(音声・メール)年 6 回。
④点字 JB ニュース(日刊)の配布。(新聞の抜粋記事などの点字版ニュース、拡大文字版もあり。)
⑤点字図書を製作する点訳ボランティアや録音図書等を製作する音訳ボランティアの養成
年 25 回、平成 30 年度育成実績、点訳 6 名、音訳 10 名、テイジー編集 1 名。
⑥点訳・音訳技術の向上を図るためボランティアを対象としたスキルアップ講習会などを
定期的に開催。
②活動体制
法人職員 9 名、ボランティア 268 名。
ボランティア登録している会員で分野、地域単位のグループがつくられており、そのグループと協同して研修会、勉強会を開催。また、当施設が主催する事業や視覚障がい者団体の行事についても協力を得ている。
③活動の効果等
視覚障がい者の読書活動の機会や各種情報に触れる機会を提供し、障がい者の生涯学習に大きく貢献している。
活動の様子
写真 1
点訳ボランティアの自主勉強会の様子。
写真 2
録音室で録音図書を製作するボランティア。


●社会福祉法人島根ライトハウス ライトハウスライブラリー オリジナルポスター
(沿革)
1958 年 2 月島根県盲人協会、島根県盲教育後援会を中心とした「島根ライトハウス設立準備会(代表者:高尾正徳)」が発足。
1959 年 3 月「島根ライトハウス」が社会福祉法人として認可される。
1962 年 8 月点字図書館「ライトハウスライブラリー」(島根県松江市)を開設。初代施設長に高尾正徳氏。
1971 年 5 月ボランティアスクール開講。
1972 年 5 月県立盲学校旧校舎(松江市南田町)を島根県より借り受け点字図書館分館(盲人福祉センター)として開設。
7 月高尾正徳日本盲人会連合会長に就任(4 期 8 年)。
1981 年 12 月オリジナル情報誌声の便り「虹」創刊。
1982 年 7 月点訳・朗読・ガイドヘルパー等のボランティア団体を総括し「ライトハウスボランティア連絡協議会」が発足。
1984 年 4 月点字図書館(松江市南田町)を全面改築。
1990 年 5 月創設者高尾正徳(当時理事長)逝去。
2008 年 4 月ライトハウスライブラリー現在地(松江市南田町)に全面改築。
2010 年 4 月全国視覚障害者情報提供施設協会が視覚障害者情報総合システム「サピエ」の運用を開始。ライトハウスライブラリーもサービス提供を開始。
2012 年 7 月ライトハウスライブラリー創立 50 周年記念事業を実施。
2015 年 10 月高尾正徳生誕 100 周年記念企画展を松江テルサで開催。
2019 年 12 月文部科学省から「障害者の生涯学習支援活動」に係る文部科学大臣表彰を受賞。
平成 30 年度の活動実績と活動風景
*点字図書等:
製作 240 タイトル、貸出 532 タイトル、ダウンロード貸出 2,225 タイトル。
*録音図書等:
製作 85 タイトル、貸出 10,150 タイトル、ダウンロード貸出 17,200 タイトル。
*ボランティア養成:
点訳 6 名、音訳 9 名、デイジー編集 1 名
写真 1
創設者、高尾正徳。
写真 2
開設時のライトハウスライブラリー
・ライトハウスライブラリーの事業について
ライトハウスライブラリーは視覚障害者のための情報提供施設です。点訳や音訳による図書・雑誌の貸し出しをはじめ、各種情報提供を行っています。
また、病気や事故による中途視覚障害者のための相談業務、点字やパソコン訓練、歩行・生活訓練など、各種リハビリテーションを通じて視覚障害者の自立と社会参加を支援しています。
・ボランティア組織について
ライトハウスライブラリーボランティア連絡協議会は点字・録音図書製作をはじめ、視覚に障害を持つ方々のサポートを目的に活動を行っています。平成 31 年 5 月現在、会員数は280 名を超え、支援する活動も多岐にわたっています。
・ボランティア養成について
点訳、音訳ボランティアの養成講習は 25 回の講習を半年間かけて実施しています。講習を修了された方がボランティアとして活動をしています。
写真 3
現在のライトハウスライブラリー(島根県松江市南田町 141-10)
写真 4
施設の録音室を使用して、録音図書を製作する音訳ボランティア。
写真 5
施設として地域の小学生の点字学習などの受け入れも積極的に行っています。
写真 6
年に 1 回、それぞれ活動中の点訳・音訳ボランティアを対象にスキルアップ研修会を実施しています。
写真 7
点訳グループは週 1 回自主勉強会を開催して、自己研鑽に励んでいます。
写真 8
ボランティアにより製作された点字図書と録音図書。
写真 9
地域の広報誌なども点訳して視覚障害者の手元に届けています。


■岡山ももの会を支援する会
プロフィール
所在地
岡山県岡山市
活動名称
岡山ももの会の活動支援・啓発活動
こんな活動です
23年間の当事者の会支援~豊かな生活を!!
連携している団体等
社会福祉法人、その他(岡山県・岡山市手をつなぐ育成会)
活動分野
学習、スポーツ、文化芸術、その他(旅行・清掃ボランティア活動)
主な対象
知的障害
団体の規模(団体の場合のみ)
支援者 47 名
活動の説明
①活動内容
ノーマライゼーションの理念のもと、知的障害児・者の自己決定や社会参加による豊かな生活が取り上げられだした時期に、当事者の会である「岡山ももの会」が発足しました。支援する会は、発足時より活動支援を行ってきています。内容としては、岡山ももの会が行っている毎月の行事と、毎月第 4 土曜日に行っている岡山駅前の清掃活動の支援を行っています。令和元年度には、「テーブルマナー、音楽を聴きに行こう(総社吹奏楽団)、映画鑑賞(イオンシネマ岡山)、勉強会(健康について・友達について)、クッキング、手をつなぐ育成会中国・四国大会すまいる大会への参加と運営、新年会、ふれあいウォーク in ツーデーマーチ(コロナのため中止)」などの月行事とボランティア活動(清掃活動)の支援を行いました。活動の計画・実施には、岡山ももの会の役員と支援する会の 2 名が中心になってあたっています。支援の会は行事ごとに担当支援者を決めて支援を行っていますが、本人たちの考えを尊重し主体的な活動になるように支援を進めています。
②活動体制
平成 9 年 11 月に岡山市で開催された育成会の全国大会「本人大会」の運営に参画するため、「岡山ももの会」が結成されました。このときボランティアとして支援した団体が「仲よし作業所」(平成 12 年 社会福祉法人岡山市手をつなぐ育成会に法人化)の職員を核にしたボランティア団体で、現在まで 23 年間にわたり活動支援を行ってきています。活動内容によっては、岡山県手をつなぐ育成会や岡山市手をつなぐ育成会(親の会)と連携して支援を行っています。
③活動の効果等
支援により活動範囲の拡大・活動回数の確保や社会生活に関する研修など、内容の充実した本人の会の活動が継続できています。会議・研修会・育成会の大会などでも、本人たちの意見発表や協力しながら自分たちの力で活動を進める意欲・能力が培われてきています。また、地域に出かける活動も多く、知的障害のある人の理解・啓発活動にもなっています。
活動の様子
写真 1
岡山駅前の清掃活動
写真 2
「健康について」の勉強会


■鳴門教育大学附属特別支援学校青年学級
所在地
徳島県徳島市。
団体名
鳴門教育大学附属特別支援学校青年学級。
活動名称
鳴門教育大学附属特別支援学校青年学級。
こんな活動です
同窓生と毎月楽しく過ごす、憩いの場・癒やしの場。
連携している団体等
特別支援学校。
功労者表彰
活動分野
スポーツ・文化。
主な対象
鳴門教育大学附属特別支援学校卒業生。
団体の規模
職員数 59 名。
名簿登録者数 446 名。
活動の説明
①活動内容
4 月から 3 月までの毎月 1 回、次のような内容で青年学級を実施している。
①新会員紹介・お花見、②「運動会」・「学校祭」参加、③レクリエーション(風船バレー、ダンス等)、④ビデオ鑑賞会、⑤お菓子作り・かんたん調理、⑥夏祭り・懇親会・スイミング、⑦お茶会、⑧新年会・新成人紹介
卒業生が定期的に会合を持ち、同窓生とともに楽しく余暇を過ごすなかで、様々な情報共有を図りながら、社会生活上必要な知識・技能・態度を身に付けていく生涯学習の場である。
社会人としての現在の生活の様子や、生活上の問題、職場や人間関係の悩み事等について、信頼を置く教員や同窓生が話を聴きアドバイスをすることにより、社会への適応スキルを高め、明日への意欲を養う場となっている。
②活動体制
全ての卒業生に青年学級を紹介しており、現在の名簿登録者数は 446 名である。そのうち、最年長は 1964 年(昭和 39 年)卒業生であり、活動の歴史も 53 年を重ねている。担当教員が、工夫・改善を加えながら年間 12 回のスケジュールを作成し、3 月と 10 月に登録者に郵送している。教員 4~7 名のグループを形成し、介護等体験実習の学生と共に青年学級を毎月輪番制で担当している。参加者からは活動材料費と会食費を集金し運営している。
③活動の効果等
53 年の長きにわたり、社会に送り出した卒業生をサポートしている。毎回 30~40 名程度の参加があり、卒業生にとっては余暇を楽しむ場としてだけではなく、心の拠り所・生涯学習の場となっている。卒業後、社会人として活動範囲が広がるなかで、生活上の問題や職場での人間関係の課題など多岐にわたる相談内容を抱える卒業生は多い。卒業生にとって、安心して相談できる教員や同窓生の存在は、社会的孤立を防ぐ上でも非常に大きな役割を果たしている。障害の種別やその程度により、抱える問題も悩みも様々であるが、一人の自立した社会人としての生き方を支援する活動としての機能を果たしている。また、活動を通して教員が卒業生の社会での生活実態を知ることにより、在学する児童生徒の生涯を見据えた教育の在り方についても、考える機会となっている。
活動の様子
写真 1
お花見で同窓生とお弁当を食べながら歓談。
写真 2
夏祭りでかき氷作りに挑戦。


■津山市青年学級
プロフィール
所在地
岡山県津山市
活動名称
津山市青年学級
こんな活動です
青年が「笑顔」で「楽しく」活動しています!
連携している団体等
行政(地域振興部)
活動分野
学習、スポーツ、文化芸術
主な対象
主に知的障害のある障害者(青年)
団体の規模(団体の場合のみ)
代表 1 名
会員 76 名
事務局員 1 名
活動の説明
①活動内容
津山市青年学級は、主に 16 歳以上の知的障害者を対象に、体験活動を通じて交流を図ることを目的とした団体で、月に 1 回程度、第 4 日曜日に、公民館等を会場に活動しています。活動の内容としては、ダンス・簡単な料理・工作・陶芸などの体験活動を主に行っています。
また、集団活動として、年 1 回、日帰りでバスでの社会見学を実施しています。これらの活動を通じ、地域の障害者とその家族、一般のボランティアの交流を図りながら、障害者の生涯学習活動を推進しています。
【令和元年度主な行事】
成人と新年を祝う会、バス旅行、クリスマス会、ものづくり(万華鏡)、料理教室(冷やし中華)、ボウリング大会等
【令和元年度行事参加者】
延べ 284 人(青年、保護者、ボランティア含む)
②活動体制
行事開催前に開催する運営委員会において、事務局に加え、青年、保護者、ボランティアが集まり、行事のプログラム及び進行役を決定して準備を進めます。活動当日の運営については、進行役など中心を担う役割を青年が行い、保護者やボランティアは進行の補助や受付などのサポートに回ります。
③活動の効果等
青年は、県北地域の特別支援学校の卒業生が大半を占めており、特別支援学校卒業後の交流の場として機能しているほか、行事の進行役など中心となる役割を青年が担うことで、達成感や自信を得ることができており、青年やその保護者からの満足度が高い活動となっています。また、ボランティアとの交流によって、障害のある人とない人の相互理解を深める場にもなっています。
活動の様子
写真 1
青年学級行事 「クリスマス会」様子
写真 2
青年学級行事「お花を楽しもう」様子










■一般社団法人山口県身体障害者団体連合会
プロフィール
所在地
山口県山口市。
団体名
一般社団法人山口県身体障害者団体連合会。
活動名称
障害者わくわく体験教室・ステップアップいきいき講座、県障害者芸術文化祭。
こんな活動です
文化芸術活動による障害の理解並びに障害者の自立と社会参加の促進を目指す!
連携している団体等
特別支援学校、文化芸術活動を行う団体、社会福祉法人、行政(教育委員会、保健・福祉部局)。
功労者表彰
活動分野
学習、文化。
主な対象
身体障害児・者。
団体の規模
役員 11 名。
加盟団体数 21 団体。
活動の説明
①活動内容
【障害者わくわく体験教室・ステップアップいきいき講座】
障害者が日常生活において、自信をもって豊かな生活を送れるようにするとともに、自立と積極的な社会参加を促進することを目的とした講座・大会を定期的に開催している。余暇の充実や、より自立的な生活につながるように内容を工夫している。
◯書道講座(年 6 回開催)
・県障害者芸術文化祭に出展するための作品制作
・講師による作品の講評等
◯写真講座(年 4 回開催)
・県内の観光名所等での写真撮影
料理講座(年 3 回開催)
・料理に関する基本的な知識、技能の習得を目指した実習
◯障害者交流囲碁・将棋・オセロ大会
・囲碁の部 3 名、将棋の部 12 名、オセロの部 57 名、計 72 名が参加(平成 30 年度)。
◯障害者交流カラオケ大会
・県内 2 ヶ所で地区予選会を開催し、各予選会での上位 7 名が本大会に出場。
【県障害者芸術文化祭】
障害者の文化芸術活動の振興及び社会参加の推進のため、障害者が制作した作品の展示や障害者による演劇等の舞台活動などを中心とする総合的な文化祭の企画・運営を、行政と連携しながら行っている。
②活動体制
会長(1 名)、副会長(2 名)、理事会(常務理事 1 名、理事 5 名)、監事会(監事 2名)。
会員は、目的に賛同して入会した身体障害者の団体をもって構成しており、加盟団体数21(障害別団体 6 団体、市町団体 15 団体)である。加盟団体が連携を密に取り合いながら、全県的な活動推進体制を構築しているのが特徴である。
③活動の効果等
・①日常生活に必要とされる知識・技能の習得による、障害者の生活の質の向上及び社会参加の一層の促進。
・②障害者同士の交流による人間関係の拡大及びコミュニケーション能力の向上。
・③共生社会の実現に向けた、障害への理解の促進。
活動の様子
写真 1
障害者わくわく体験教室・ステップアップいきいき講座(書道)。
写真 2
県障害者芸術文化祭(ステージ発表)。


■社会福祉法人あいあい 就労継続支援B型事業所青葉作業所
プロフィール
所在地
岡山県岡山市
活動名称
障害者(知的・身体・精神)の生涯学習支援
こんな活動です
命・はたらく・くらす・生きぬく
- 楽しみといきがい 生涯学習 -
連携している団体等
特別支援学校、大学、社会教育関係団体、文化芸術活動を行う団体、企業・事業所、病院・保健所、行政(保健・福祉部局、警察、消防、県生涯学習センター)、その他(各種専門家講師)
活動分野
学習、文化芸術、その他(生活習慣改善・ボランティア・レクリエーション活動)
主な対象
障害種問わず
団体の規模(団体の場合のみ)
障害者 16 名
職員 8 名
活動の説明
①活動内容
○通所者が楽しみや生きがいを持ち、かつ、地域社会において主体的に生活することができるようになることを目的に、生涯学習に関連した研修を平成 16 年から毎週土曜日に実施しています。
上記研修実績の例としては、「最近の障害福祉」「安全・安心・安定・危機」「災害(火災・地震等)」「地域との合同避難訓練」「交通事故、法律・約束」「きまり・エチケット」「健康管理・生活リズム」「食生活と生活時間とお菓子作り」「働く・余暇・社会参加と美術館見学」「救急法」「音楽」「音読」「体操」等が挙げられます。講義や体験活動など、幅広い分野を対象としています。
○美術・造形・日本文化等を楽しむ中で、達成感、満足感、一体感、共感などを味わうことを目的に、平成 26 年から 3 年毎に「あいあい青葉作品展示会」を県生涯学習センターにて開催しています。
○平成 14 年から国指定重要文化財の「岡山城西の丸西手櫓」周辺の草とり、落ち葉集め、たばこの吸殻拾い等を行っており、文化財を守るための環境美化整備活動を実施しています。
○平成 19 年から意欲・体力・気力の向上を図るため、「早寝早起き朝ごはん」運動に参加し、規則正しい生活習慣を整えるよう努めています。(午後 9 時就寝、午前 6 起床、よくかんで食べて排便)
②活動体制
○研修内容は、作業所の全職員で計画し、各分野から識者、専門家に講師を依頼しています。警察、消防等とも連携し、体験活動を充実させるなど、質・量ともに充実向上を図っています。
○研修等は通所者の希望者を対象とし、作業所の職員複数名が常時サポートに当たっています。
③活動の効果等
○通所者同士または職員との交流や、講義・体験の場を通じて、公共のマナーや社会生活上必要な知識を得ることで、一人一人の障害を見据えた、種々の困難に対応する力の向上が見られます。また、余暇の過ごし方を学ぶことで、実際に余暇の充実に活用できている事例が見られます。
○岡山城西の丸西手櫓周辺清掃等、長年にわたり、通所者が地域社会の中で知恵と活力を発揮することで、障害のある方への理解促進に寄与しています。平成 30 年 3 月には、本市連合婦人会から本作業所に寄付金が贈呈されるなど、地域社会からも高い評価を得ています。
活動の様子
写真 1
あいあい青葉作品展をめざして「描画」の様子
写真 2
火災・地震時等の学び実践の様子


■社会福祉法人広島岳心(がくしん)会
障害者支援施設野呂山学園
プロフィール
所在地
広島県呉市。
団体名
社会福祉法人広島岳心会障害者支援施設野呂山学園。
活動名称
障害者が能動的に創作活動に取り組む文化芸術活動支援。
こんな活動です
絵画・書道・陶芸等の創作活動。
連携している団体等
幼稚園、小学校、特別支援学校、公民館、PTA、NPO 法人、文化芸術活動を行う団体、社会福祉法人、企画・事業所、病院・保健所、行政(教育委員会、保健・福祉部局)、地域のボランティア団体。
功労者表彰
活動分野
文化。
主な対象
知的障害、精神障害。
団体の規模
職員数 77 名。
利用者 122 名。
活動の説明
①活動内容
昭和 54 年の施設開設以来、生産活動と芸術活動にも取り組み、昭和 57 年から絵画や陶芸品等を展示する『野呂山学園作品展』を呉市内で毎年開催している。障害の程度が重度の方から軽度の方まで幅広く、20 代から 80 代と年齢差はあるが、全ての世代の方が創作活動に参加している。創作活動は、日々の活動の一環として実施しており、自主的に創作活動を行う時間を確保している。
②活動体制
活動場所として、専用スペース「アトリエ」を設置する等、芸術活動を行いやすい環境を設定し、施設利用者の能動的な活動を支援できる仕組みを整えている。アトリエが自由に使えるよう開放されていることで、利用者が自主的に創作活動をしたい時にいつでも取り組むことができ、休日等の余暇時間でも積極的に創作活動を行う環境を整えている。創作活動ボランティア・書道ボランティアを招き専門的な助言を頂く等芸術力のスキルアップに努め、アドバイスを受けることが利用者自身の創作活動への意欲づけにもなっている。作品展は、呉市と共催し、呉市社会福祉協議会、教育委員会等、学校関係機関や民間企業等とも連携して障害者芸術文化活動の普及・発展の場となっている。
③活動の効果等
37 回続く作品展は地域のイベントとして定着し、作品展を楽しみにしている市内外からの参加も多い。利用者自身が創作活動の支援に応じて、芸術活動を開始したことで、これまで本人や周囲の支援者にもわからなかった芸術的な才能を開花させた者もいる。
活動の様子
写真 1
熱心に創作活動に取り組む利用者。
写真 2
作品の展示風景(於:呉市立美術館)。


■生田 誠治
プロフィール
所在地
徳島県徳島市
活動名称
「徳島県立障がい者交流プラザ」敷地内花壇及び屋上リハビリ公園のガーデニングボランティア
こんな活動です
ガーデニングで、「こころやすらぐ環境づくり」
連携している団体等
特別支援学校、社会教育関係団体、NPO 法人、その他(JA、徳島市植物園、消費者団体)
活動分野
文化芸術
主な対象
障害種問わず
活動の説明
①活動内容
障がい者が集う交流拠点である「徳島県立障がい者交流プラザ」(以下「プラザ」)において、平成 20 年 5 月から 12 年にわたり、敷地内花壇及び屋上リハビリ公園の植栽・花植え等のボランティアリーダーとして、年間 10 万人を超える「プラザ」の来館者に、「こころやすらぐ環境」を提供しています。
また、障がい者等を対象としたガーデニング講座の講師として、園芸の基礎知識や技術について、実践を交えて分かりやすく指導を行い、多くの参加者とのふれあいを大切に、活動を続けています。
②活動体制
園芸家としてグリーンビーンズを主宰する傍ら、「プラザ」開館時(平成 18 年 4 月)から植栽の選定のアドバイスを行い、平成 20 年 5 月より、障がい者等 25 名程度のボランティアとともに敷地内花壇及び屋上リハビリ公園の環境整備に取り組むとともに、ボランティアを対象としたガーデニング講座の講師も務めています。「プラザ」をはじめ、特別支援学校、社会教育関係団体、NPO 法人等のガーデニング講師のほか、環境保全活動等幅広く活動しています。
③活動の効果等
障がい者自らが利用している「プラザ」の植栽の整備やガーデニングを実施することで、障がい者の社会参加の一層の促進が図られました。また、障がいの特性に応じたガーデニング指導により、知識や技術の習得だけでなく、植物を育てることで五感を刺激し、心理的効果・身体的効果・環境的効果をもたらし、障がい者の余暇活動の充実が図られています。
活動の様子
写真 1
屋上リハビリ公園の環境整備
写真 2
ガーデニング講座