●いつでも、どこでも、だれでも学べる遠隔学習支援システム
●事業名 遠隔学習支援システム「志」
継続年数 3年
対象者 だれでも
●事業概要・理念
愛媛大学では、音声教材の提供ツールとして、遠隔学習支援システム「志」を開発・試行中です。
「志」は、いつでも、どこでも履修可能であり、様々な障害等による困難を軽減するためのアクセシビリティ機能が搭載されており、だれでも学びを深めることができます。
●事業内容・特徴
「志(こころざし)」は、安心・安全に教育の質を保った授業を継続していくため、講義型やディスカッションを伴う授業など、通常対面で行う授業についても遠隔で実施 ができる遠隔学習支援システムです。
「志」は生体認証機能等を搭載しており、セキュリティ 対策がなされた安全な状態で本人確認を行いつつ、学習コンテンツ(動画等)を遠隔地(自宅・病院等)に配信します。「志」は、ディスカッションの機能を使って受講者同士での情報交換や講師への質問等ができ、双方向にやり取 りをすることで学びを深めることができます。
また、既存の大規模オンライン学習支援システムにはな い、障害特性に対応したアクセシビリティ機能(情報保障 含む)を搭載しています。アクセシビリティ機能は教育の バリアフリー化の実践のために必要な機能であり、現在は、視覚や認知、画面操作にあたっての補助となるような機能が搭載されています。
愛媛大学は、文部科学省の受託事業として「志」を活用して、現職教員が新しい教員免許状を取得するための機会 の提供及び現職教員の資質向上を図ることを目的に、複数 の認定通信教育を開設しています。
2023年度は4つの免許 法認定通信教育を実施しています。
遠隔学習支援システムとして「志」を用いることで、経験豊富な講師陣による分かりやすい講義をいつでもどこでも受講できます。出願から課題提出までオンラインで完結でき、働きながらでも単位修得を目指しやすいと好評です。
●「志」に搭載されているアクセシビリティ機能
視覚機能の補助
文字の拡大率の変更
白黑反転
グラフタイプの変更 等
認知機能の補助
ふりがな表示/非表示
PICシンボルの表示(黑/白背景)/非表示 等
画面操作の補助
障害児者用外部入力装置を用いて操作がしや すいアクセシビリティ機能(アイコン等を大きく配置して障害者用スイッチや視線入力装置で選択しやすいインタフェース)
●今後の活動・発展
現在、さらなるアクセシビリティ向上のため、紙媒体の教科書・教材に不可視コードのシールを貼り、その不可視コードの情報をタブレット端末のカメラで読み取り、「志」のサーバーやタブレット端末内に保存してある音声ファイル等を再生することができる機能等について開発を進めています。
また、今後は愛媛大学に在籍しない小学生・中学生・高校生でも「志」を使用できるよう計画しています。
知的障害・発達障害
不可視コードの読み取り再生
顔認証
PICシンボル+教材ビューアー
視覚的シンボルを用い選択肢を少なくする→内容の理解が進む
認識しやすいインターフェース、音声教材(不可視コード)とのシームレスな接続を目指しています
●ホームページ・SNS
参考:愛媛大学 免許法認定通信教育
https://ninteikoshu.ed.ehime-u.ac.jp/
参考:愛媛大学 UNLOCK
https://ehimeuniv-cie.jp/unlock/
●お問い合わせ
愛媛大学教育学部インクルーシブ教育センター
電話 089-913-7863
メール karilab@me.com