「スポーツ」の島では、16団体を紹介しています。各団体の見出しに「■」を、オリジナルポスターの前に「●」をつけています。検索等でご活用ください。 ■片岡 光 プロフィール 所在地 高知県高知市。 氏名 片岡光。 活動名称 総合型スポーツクラブ「高知チャレンジドクラブ」。 バドミントンサークル「スマッシュ」。 こんな活動です 障害の有無や種別にかかわらず、多様な人の集うバドミントンサークル。 連携している団体等 特別支援学校、行政(教育委員会)、県体育協会、市町村社会福祉協議会、スポーツ推進委員、婦人会、老人会。 功労者表彰 活動分野 スポーツ。 主な対象 身体・知的・精神。 活動の説明 ①活動内容 サークルは身体 3 名、知的 9 名、健常 23 名の計 35 名で活動しており、一昨年までは精神障害の方も参加していました。身体障害者については、車椅子使用者、片まひ、切断など様々な障害のある人ができるだけ介助を受けない体制で参加しています。 家族の参加も多く、小学校低学年から 70 歳前後まで幅広い年齢の方が参加しています。 楽しむことを重点に置いているため指導者はいませんが、参加者同士で教え合うなどそれぞれの役目を参加者で考え活動しており、片岡さんはこれらの調整役を担っています。 高知県内にある 20 の総合型クラブの年 1 回の総会等で、障害者と健常者が共に活動するサークルとして紹介されることが多く、片岡さんは、参加者を増やすことに貢献しており、現在では活動人数が体育館のキャパシティを超えるほどとなっています。 ②活動体制 毎週火曜日の夜間に定期的に活動しています。参加者は年度当初に会費と保険料を支払った後は自由参加という形式をとっています。障害者スポーツセンターが主催する大会と、高知チャレンジドクラブが主催する大会にも積極的に参加し、活動の機会を広げています。 ③活動の効果等 参加者の健康増進や参加者同士の横のつながり作りに貢献しています。今まで参加することが難しかった障害者が、気軽に継続してスポーツに取り組む環境づくりに尽力しており、そのことが共生社会の一つの社会モデルとなっています。参加する子どもたちにとっても、サークルの中に障害者がいることが当たり前の光景になっており、障害者理解につながっています。 活動の様子 写真 1 試合の様子。 写真 2 集合写真。 ■岡山ももの会を支援する会 プロフィール 所在地 岡山県岡山市 活動名称 岡山ももの会の活動支援・啓発活動 こんな活動です 23年間の当事者の会支援~豊かな生活を!! 連携している団体等 社会福祉法人、その他(岡山県・岡山市手をつなぐ育成会) 活動分野 学習、スポーツ、文化芸術、その他(旅行・清掃ボランティア活動) 主な対象 知的障害 団体の規模(団体の場合のみ) 支援者 47 名 活動の説明 ①活動内容 ノーマライゼーションの理念のもと、知的障害児・者の自己決定や社会参加による豊かな生活が取り上げられだした時期に、当事者の会である「岡山ももの会」が発足しました。支援する会は、発足時より活動支援を行ってきています。内容としては、岡山ももの会が行っている毎月の行事と、毎月第 4 土曜日に行っている岡山駅前の清掃活動の支援を行っています。令和元年度には、「テーブルマナー、音楽を聴きに行こう(総社吹奏楽団)、映画鑑賞(イオンシネマ岡山)、勉強会(健康について・友達について)、クッキング、手をつなぐ育成会中国・四国大会すまいる大会への参加と運営、新年会、ふれあいウォーク in ツーデーマーチ(コロナのため中止)」などの月行事とボランティア活動(清掃活動)の支援を行いました。活動の計画・実施には、岡山ももの会の役員と支援する会の 2 名が中心になってあたっています。支援の会は行事ごとに担当支援者を決めて支援を行っていますが、本人たちの考えを尊重し主体的な活動になるように支援を進めています。 ②活動体制 平成 9 年 11 月に岡山市で開催された育成会の全国大会「本人大会」の運営に参画するため、「岡山ももの会」が結成されました。このときボランティアとして支援した団体が「仲よし作業所」(平成 12 年 社会福祉法人岡山市手をつなぐ育成会に法人化)の職員を核にしたボランティア団体で、現在まで 23 年間にわたり活動支援を行ってきています。活動内容によっては、岡山県手をつなぐ育成会や岡山市手をつなぐ育成会(親の会)と連携して支援を行っています。 ③活動の効果等 支援により活動範囲の拡大・活動回数の確保や社会生活に関する研修など、内容の充実した本人の会の活動が継続できています。会議・研修会・育成会の大会などでも、本人たちの意見発表や協力しながら自分たちの力で活動を進める意欲・能力が培われてきています。また、地域に出かける活動も多く、知的障害のある人の理解・啓発活動にもなっています。 活動の様子 写真 1 岡山駅前の清掃活動 写真 2 「健康について」の勉強会 ■戸谷営農組合 プロフィール 所在地 広島県山県郡北広島町。 団体名 戸谷営農組合。 活動名称 アンプティサッカーの里づくり。 こんな活動です 地域における障害者のスポーツ支援と環境づくり。 連携している団体等 保育所、小学校、中学校、スポーツ団体、企業・事業所、行政(教育委員会、保健・福祉部局)。 奨励者表彰 活動分野 スポーツ。 主な対象 肢体不自由。 団体の規模 会員数 127 名。 活動の説明 ①活動内容 戸谷営農組合が管理している天然芝の校庭を練習拠点としているアンプティサッカーチームアフィーレ広島 AFC を支援している。 アンプティサッカーの普及やチームの広報に取り組み、小学生から高齢者までの住民が応援に駆け付けたり、地域で行われる祭りにメンバーが参加したりするなど互いの交流を深めている。 北広島町内の小中学校等で体験交流会を実施したり、町内に練習拠点を置く他スポーツ団体と合同で、住民との交流会も開催したりするなど、障害者スポーツに対する理解を深めている。 ②活動体制 アンプティサッカー(チームメンバー31 人)の練習支援週 1 回(大会が近い場合は週 2回)。 チームメンバーと地域住民の交流会を実施公式試合日、月に 1 回程度。 一般財団法人どんぐり財団主催のアフィーレ広島派遣事業、みんなのスポーツ交流会事業、シンポジウム等の企画運営を担当。 ③活動の効果等 公式の試合や試合前練習では、アンプティサッカールールに基づいて練習を行っているが、普段は、だれでも参加してよいスポーツとして、当該団体が交流会を開くことで、練習への参加やチームへの加入目的の見学が増え、中国地方在住の障害者が入会したり、他地域での立ち上げを模索されたりする方もある。 地域での交流により障害への理解が深まり、地域住民自身がチームサポートや支援に参加するようになるとともに、交流会にチームの家族が参加することでより強い繋がりができるなどアンプティサッカーの活動がしやすい環境がつくられている。地域住民へ障害者スポーツへの理解が広がり、地域でアンプティサッカーを支える機運が高まっている。 活動の様子 写真 1 交流会風景。 写真 2 アンプティサッカー体験会。 ●戸谷営農組合オリジナルポスター 一般財団法人どんぐり財団 動画はこちら 校庭芝生化と障害者、スポーツの里づくり 当法人は、子どもの体力向上、スポーツ環境向上のために校庭芝生化を推進してきた。これまでに町内の保育園 1 園、小学校 4 校の芝生化のサポートを行ってきた。より安価で身近に芝生化が行えるよう、特許庁より芝生の商標登録も受け、県内外へも芝生の販売・普及を実施してきた。そんな中、町内の芝生化したグラウンドを持つ小学校が廃校となることが決定し、跡地活用を模索する中、広島で誕生したアンプティサッカーチームアフィーレ広島AFC が本拠地として学校跡地を活用することとなった。これをきっかけにチームと地域住民との交流が盛んに行われるようになり、町内での障害者スポーツ振興にも発展した。平成30 年度には、小学校へのアフィーレ広島派遣によるアンプティサッカー交流やセルジオ越後氏の障害者スポーツを考えるシンポジウムなど様々な取組みが行われ、地域内でのアンプティサッカーへの認知度は急速に高まっている。今後は、町内に複数ある芝生化した小学校グラウンドや中学生ボランティアを活用し、アンプティサッカーの全国大会、国際大会開催を目標に障害者スポーツの里として取組みを強化していく。 写真 1 芝生の上で集合写真を撮る参加者。 写真 2 体育館で集合写真を撮るアフィーレのメンバーと子どもたち。 一般財団法人どんぐり財団 DonguriFoundation TEL:0826-84-1414 FAX:0826-84-1411 E-mail:donguri@toyohira-wing.jp ■津山市青年学級 プロフィール 所在地 岡山県津山市 活動名称 津山市青年学級 こんな活動です 青年が「笑顔」で「楽しく」活動しています! 連携している団体等 行政(地域振興部) 活動分野 学習、スポーツ、文化芸術 主な対象 主に知的障害のある障害者(青年) 団体の規模(団体の場合のみ) 代表 1 名 会員 76 名 事務局員 1 名 活動の説明 ①活動内容 津山市青年学級は、主に 16 歳以上の知的障害者を対象に、体験活動を通じて交流を図ることを目的とした団体で、月に 1 回程度、第 4 日曜日に、公民館等を会場に活動しています。活動の内容としては、ダンス・簡単な料理・工作・陶芸などの体験活動を主に行っています。 また、集団活動として、年 1 回、日帰りでバスでの社会見学を実施しています。これらの活動を通じ、地域の障害者とその家族、一般のボランティアの交流を図りながら、障害者の生涯学習活動を推進しています。 【令和元年度主な行事】 成人と新年を祝う会、バス旅行、クリスマス会、ものづくり(万華鏡)、料理教室(冷やし中華)、ボウリング大会等 【令和元年度行事参加者】 延べ 284 人(青年、保護者、ボランティア含む) ②活動体制 行事開催前に開催する運営委員会において、事務局に加え、青年、保護者、ボランティアが集まり、行事のプログラム及び進行役を決定して準備を進めます。活動当日の運営については、進行役など中心を担う役割を青年が行い、保護者やボランティアは進行の補助や受付などのサポートに回ります。 ③活動の効果等 青年は、県北地域の特別支援学校の卒業生が大半を占めており、特別支援学校卒業後の交流の場として機能しているほか、行事の進行役など中心となる役割を青年が担うことで、達成感や自信を得ることができており、青年やその保護者からの満足度が高い活動となっています。また、ボランティアとの交流によって、障害のある人とない人の相互理解を深める場にもなっています。 活動の様子 写真 1 青年学級行事 「クリスマス会」様子 写真 2 青年学級行事「お花を楽しもう」様子 ■布川 利彦 「生涯スポーツ」~スポーツの楽しさを伝える~ 活動する地域 徳島県徳島市 氏名 布川 利彦 基礎データ 継続年数 43年間 活動分野 スポーツ 主な対象 すべて 主な連携先 スポーツ団体、スポーツ施設等 団体の規模等 活動の概要 長年にわたり、障害者の水泳指導及び選手育成に尽力してきました。水泳指導資格等を取得し、全国障害者スポーツ大会水泳競技の指導に関わるだけでなく、多くの障害者に対してスポーツに親しみスポーツの楽しさを学ぶ機会を提供しています。 活動の内容 昭和53年より、全国障害者スポーツ大会に出場する県代表水泳選手の指導、審判、障害者水泳教室の開催など、40年以上にわたり、自己研鑽を欠かすことなく、障害者スポーツの普及促進に尽力されてきました。 障害特性を理解し、豊富な経験と知識を持って、優しく、そして丁寧に根気よく技術を伝え、選手に寄り添い共に戦う。その指導方法により、全国障害者スポーツ大会でも多くの選手をメダル獲得に導くことができました。 競技力の向上だけでなく、水泳初心者の方や特別支援学校生等にも水泳を通じて「スポーツの楽しさ」を伝え、特に生徒・児童には、学校卒業後を見据えた指導により、生涯スポーツにつなげています。 85歳となった現在もプールに出向き、情熱を持って精力的に活動を続けています。 写真1 全国障害者スポーツ大会水泳競技開始前の様子 写真2 全国障害者スポーツ大会大会終了時の様子 活動の経緯・体制 昭和53年6月に水泳指導管理士の資格を取得し、全国障害者スポーツ大会徳島県選手団の水泳競技指導を始めました。昭和55年5月には、水泳指導資格2種の資格を取得し、審判員としても活躍するとともに障害者の水泳教室の開設にも中心的な役割を担い、現在も「体が動く限りは頑張る」との思いで活動を続けています。 活動の効果・普及状況 水泳を通して、「スポーツの楽しさ」を学ぶことができる生涯学習支援を行い、スポーツによる「成功体験」を通して、障害者(児)に社会参加への自信を持たせることに成功しています。また、障害者の水泳教室、地域のスイミングクラブでの障害者水泳大会開催等、障害者が水泳に取り組む機会を創出しています。 その他(団体紹介や参考情報等) ■ さくら学級 「さくら学級」で楽しい休日! 活動する地域 徳島県徳島市 団体名 さくら学級 基礎データ 継続年数 21年間 活動分野 文化芸術、スポーツ、学習 主な対象 知的障害者 主な連携先 文化芸術団体等 団体の規模等 指導者4名、学級生23名 活動の概要 知的障害児・者を対象とした、休日の余暇活動です。教員と保護者の無償ボランティアで21年間運営しています。なかでも「阿波踊り」は生徒たちの大好きな活動であるとともに、県内外の様々なイベントで活躍することができ、生徒たちの生きがいとなっています。 活動の内容 ・阿波踊り 毎年お盆に徳島市演舞場で踊ることを楽しみに練習を重ねています。今年はパラリンピック聖火徳島県出立式で披露しました。国内外の多くの人と阿波踊りでつながることができています。・水泳 障害者交流プラザのプールを利用し、初心者から上級者まで自分に合った泳ぎを楽しんでいます。健康増進にもなっています。・劇 昔話を題材とした劇を、福祉祭り等で披露しています。発音の改善やコミュニケーション力が高まり、日常の会話にも役立っています。・手芸 刺し子やパッチワークに取り組んでいます。・その他に、調理、生け花、楽器演奏、英語、読み聞かせなどを、組み合わせながら実施しています。年に1回の遠足もあり、この日のためにみんな給料や小遣いを貯めています。 写真1 パラリンピック聖火徳島県出立式で阿波踊り 写真2 劇 活動の経緯・体制 教え子(徳島市の小学校・中学校の特別支援学級に通う児童・生徒)の余暇活動の充実を願う担任の熱い思いから出発した活動です。指導は教員4名。開設当初は使用会場確保にも苦労したが、現在は県立障害者交流プラザを拠点に、毎週土曜日の午前中に3時間活動をしています。 活動の効果・普及状況 ・仲間と一緒に活動できることが、生活の中の大きな楽しみや励みになっています。また、活動を長年続けることで「できる」ことが増え、自信になっています。・阿波踊りを通じて郷土を愛する精神が育つとともに、たくさんの人と交流をすることができています。・保護者同士の相談や情報交換の場になっています。 その他(団体紹介や参考情報等) ■山口県車いすバスケットボール連盟 プロフィール 所在地 山口県全域 活動名称 大会の開催、全国大会等への参加及び強化合宿 こんな活動です クルクル回って自由に動ける バスケットボール用車いすを体験しませんか。 連携している団体等 特別支援学校、スポーツ団体、社会福祉法人、行政(教育委員会、保健・福祉部局) 活動分野 スポーツ 主な対象 肢体不自由 団体の規模(団体の場合のみ) 役員 35 名 加盟団体 5 団体 活動の説明 ①活動内容 障害者スポーツの競技団体として長年にわたり、車いすバスケットボール大会の主催や小中高校での講習や体験交流会を開催し、生涯学習支援活動へも取り組んでいます。全国に先駆け、県バスケットボール協会に加盟し、ミニバスケットボールチームとの体験交流会や一般バスケットボール大会との合同開催等に取り組んでいます。また、公認審判員及び指導者の育成、若手選手の発掘・育成・強化、障害者スポーツの普及に取り組み、県内の障害者の自立と社会参加の促進に貢献しています。 ②活動体制 役員総会にて活動経過を把握して、次年度の取り組みに活用しており、体験会や交流会の依頼も多く受けています。チーム加盟選手やスタッフの協力の下、多くの講習や交流会へ幅広く対応することで、新人選手の発掘や育成へと活かしています。また、公認審判員育成の研修会も県内で開催するための協力体制も構築しています。 ③活動の効果等 昭和 56 年より、県内試合では障害者と健常者が参加した大会を開催してきました。平成30 年に健常者の選手登録が認められ、県内にも健常者のみのチームが結成されました。講習会を通して発掘された選手は、全日本や U-23 の代表へ選出されています。 活動の様子 写真 1 体験交流会 写真 2 防府ライオンズクラブ杯 ■医療法人養和会メディカルフィットネスセンターCHAX(チャックス) プロフィール 所在地 鳥取県米子市 活動名称 皆生スポーツ広場 こんな活動です スポーツを楽しみ、共生社会の輪を広げよう! 連携している団体等 特別支援学校、専修学校・各種学校、スポーツ団体、社会福祉法人、病院・保健所、行政(教育委員会)、その他(鳥取県障がい者スポーツ指導者協会) 活動分野 スポーツ 主な対象 肢体不自由 団体の規模(団体の場合のみ) 職員 7 名 活動の説明 ①活動内容 平成 28 年度からスタートした「皆生スポーツ広場」は、鳥取県立皆生養護学校(肢体不自由・病弱特別支援学校)の体育館で、毎月 1 回 2 時間、土曜日の午前に活動しています。鳥取県立皆生養護学校の在校生や卒業生を主な対象とし、参加費は無料となっています。安心・安全に活動できるよう、施設設備が整い、慣れ親しんだ体育館を使用しています。スポーツ活動の内容は、理学療法士によるストレッチ指導や感覚統合を取り入れたレクリエーションスポーツ、障害者スポーツを中心としたメニューとなっており、例えば、レクリエーションでは「だるまさんが転んだ」「鬼ごっこ」「リレー」「風船バレー大会」など、障害者スポーツでは車いすスラロームやボッチャなどを実施しています。メニューによっては歩行可能な方も車いすで参加していただき、皆が同じ目線でスポーツ活動を楽しめるよう工夫しています。特別行事として、全国障害者スポーツ大会陸上競技の練習会や大会参加、ボッチャを通じた韓国や日本代表選手との交流、特別支援学校の放課後ボッチャ練習等があります。 ②活動体制 特別支援学校の在校生や卒業生が地域でスポーツ活動に参加する機会は少なく、継続的なスポーツ活動が困難な状況にあること、卒業後は運動の機会が減り、体力の低下による仕事への影響が懸念されることから、障害の有無に関わらずスポーツを楽しみ、体力の向上や共生社会の実現を目指す「皆生スポーツ広場」が始まりました。理学療法士を中心に、医師、健康運動指導士、障害者スポーツ指導員等のスタッフと連携し、活動を進めています。 ③活動の効果等 過去 4 年間の参加者は、延べ 750 名(障害者 244 名、一般 268 名、スタッフ 238名)。個々に合った運動プログラムを提供することで、重度の障害のある方も安心してスポーツを楽しんでいます。 皆生スポーツ広場をきっかけに鳥取県ボッチャ協会が設立され、県外大会参加のほか、公民館の人権学習に招かれるなど、地域で活躍中です。毎年 10 名程度が鳥取県障害者スポーツ大会に参加、中には全国障害者スポーツ大会に出場する選手もいます。 活動の様子 写真 1 レクリエーションスポーツの様子 写真 2 ボッチャ交流会 ●医療法人養和会メディカルフィットネスセンターCHAX(チャックス)改訂版ポスター プロフィール 活動地 鳥取県米子市 活動名称 皆生スポーツ広場 PRポイント スポーツを楽しみ、共生社会の輪を広げよう! 連携している団体等 特別支援学校、専修学校・各種学校、スポーツ団体、社会福祉法人、病院、行政(教育委員会)、その他(鳥取県障がい者スポーツ指導者協会) 活動分野 スポーツ 主な対象 肢体不自由 団体の規模(団体の場合のみ) 職員 9 名 活動の説明 ①活動内容 平成 28 年度からスタートした「皆生スポーツ広場」は、鳥取県立皆生養護学校(肢体不自由・病弱特別支援学校)の体育館を使用し、毎月 1 回 2 時間、土曜日の午前に活動しています。鳥取県立皆生養護学校の在校生や卒業生を主な対象とし、参加費は無料です。慣れ親しんだ体育館で施設設備が整っており、安心・安全に活動できています。スポーツ活動の内容は、理学療法士によるストレッチ指導、感覚統合を取り入れたレクリエーションスポーツや障がい者スポーツを中心としたメニューです。例えば、レクリエーションでは「歌」「だるまさんが転んだ」「鬼ごっこ」「リレー」「風船バレー大会」など、障がい者スポーツでは車いすスラロームやボッチャなどを行っています。メニューによっては歩行可能な方も車いすで参加していただき、皆が同じ目線でスポーツ活動を楽しめるよう工夫しています。特別行事として、全国障害者スポーツ大会陸上競技の練習会や大会参加、ボッチャをとおした韓国や日本代表選手との交流、特別支援学校の放課後ボッチャ練習等も行っています。 ②活動の経緯・体制 特別支援学校の在校生や卒業生が地域でスポーツ活動に参加する機会は少なく、継続的なスポーツ活動が困難な状況にあります。また、卒業後は運動の機会が減り、体力の低下による仕事への影響が懸念されます。そこで、障がいの有無に関わらずスポーツを楽しみ、体力の向上や共生社会の実現を目指す「皆生スポーツ広場」を開催。理学療法士を中心に、医師、健康運動指導士、障がい者スポーツ指導員、ソーシャルワーカー等と連携して行っています。 ③活動の効果等 過去 5 年間の参加者は、延べ 950 名(障がい者 317 名、一般 330 名、スタッフ 303名)。個々に合った運動プログラムを提供し、重度の障がいのある方も安心してスポーツを楽しんでいます。皆生スポーツ広場をきっかけに鳥取県ボッチャ協会を設立。県外大会参加の他、公民館の人権学習に招かれるなど、ボッチャを通じて地域で活躍中です。毎年 10 名程度が鳥取県障がい者スポーツ大会に参加、中には全国障害者スポーツ大会に出場する選手もいます。 活動の様子 写真1 レクリエーションスポーツの様子 写真2 スポーツを通じた国際交流会 写真3 大会参加(陸上競技)の集合写真 写真4 地域小学生との交流(ボッチャ) ■HBG重度・重複障害児スポ・レク活動教室「はなまるキッズ」 重度・重複障害児が地域で参加可能な「スポーツの場」を作りたい! 活動する地域 広島県坂町 団体名 HBG重度・重複障害児スポ・レク活動教室「はなまるキッズ」 基礎データ 継続年数 14年間 活動分野 スポーツ 主な対象 重度・重複障害児 主な連携先 大学、企業等 団体の規模等 350名(うち子供83名、ボランティア112名、大学生155名) 活動の概要 身体及び知的にも最重度の障害がある子供を対象とした「アダプテッド・スポーツ」を毎月1回実施している。学校や施設、病院以外で運動・スポーツに親しむ貴重な場となっている。地域の大学の協力もあり、各分野の専門的知見のある質の高いボランティア支援者が活動を支えている。独自に開発したスポーツ種目は他県にも広がっている。 活動の内容 子供の障害の状態等にあわせて、運動・スポーツのルール、用具、指導法等を独自に考案・工夫し、重度障害があっても参加可能とした「アダプテッド・スポーツ」を毎月1回実施しています。 参加している子供は、重度の知的障害に加え、中には吸引や注入等の医療的ケアを必要としている子供もいます。脳性まひを原因とする重い身体障害があり、体力や筋力低下等により十分な運動量の確保が難しいといった課題もあります。 子供たちは、日常生活の常態であるベッド・車椅子等から降りて、必要な支援を受けた姿勢保持を基本とした運動・スポーツを楽しんでいます。主な活動種目は、スクーターボード(写真1)、スローベンチ椅子ラジオ体操(写真2)、トランポリン、マット・ローラー、風船リレー、シッティングふわふわ風船バレーボール、プール、スタンドアップパドルボード等です。通常通う学校や施設・病院とは趣が違う場所で、運動・スポーツができる数少ない貴重な場となっています。 写真1 手作りの台車に乗って楽しむ走行運動 写真2 特製のベンチ椅子に座ったラジオ体操 活動の経緯・体制 障害のある子供が、家庭や学校・病院以外で「楽しめる場所づくりをしたい!」「参加できるスポーツ教室を定着させたい!」という思いから、2007年4月に活動を開始し、今年で15年目を迎えました。 特別支援学校教諭を中心に、医療・福祉職など多職種の方や、大学生が支援者として参加しています。 活動の効果・普及状況 活動の際には、子供が車椅子等から降りていろいろな姿勢で参加可能となるように用具を自作したり、独自に指導法を工夫したりしています。保護者からは、「子供の表情が嬉しそう」「安全に思いっきり体を動かせる」「他にはないダイナミックな活動ができる」などの感想が寄せられており、参加者も増加しています。 その他(団体紹介や参考情報等) フェイスブックはこちらhttps://www.facebook.com/hanamarukids/ ■愛媛大学教育学部附属特別支援学校同窓会(虹の会) 基礎データ 継続年数 45年間 活動分野 学習、スポーツ等 主な対象 知的障害 主な連携先 愛媛大学教育学部附属特別支援学校 団体の規模等 会員約95名、ボランティア約30名 活動の概要 卒業生同士の交友を深め、様々な活動をとおして社会生活に必要な知識・マナーの習得を図り、生活経験の拡大を図ることを目的に活動しています。原則、活動は毎月1回。生涯学習活動としてテーブルマナー講座や地域の文化財散策、芸術体験・鑑賞、スポーツなどで、毎回約40名が参加しています。 活動の内容 愛媛大学教育学部附属特別支援学校同窓会(虹の会)の会員は、愛媛大学教育学部附属小学校・愛媛大学教育学部附属中学校の特殊学級及び愛媛大学教育学部附属養護学校・附属特別支援学校の中学部・高等部の卒業生、1年以上高等部に在籍していた生徒で所定の会費を納入した者及び愛媛大学教育学部附属特別養護学校・附属特別支援学校教職員・旧職員、愛媛大学教育学部附属特別支援学校親の会会員で構成しています。 原則として毎月1回、テーブルマナー講座、地域の文化財散策・巡検、芸術体験・鑑賞、バス利用による巡検、スポーツ等の生涯学習活動を実施しています。平均して、毎回約40人の参加がありました。 現在は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今までのような活動ができていませんが、「虹の会通信」を発行して会員相互の交流を行っています。感染が収束したときは、今までのような活動を再開したいと考えています。 写真1 テーブルマナーを学んでみんなで楽しく食事 写真2 巡検で呉市の大和ミュージアムにも行きました 活動の経緯・体制 会員同士の交友を深めるとともに、様々な活動を通して社会生活に必要な知識・マナーの習得を図り、生活経験の拡大を図ることを目的として設立されました。相互交流・親睦の維持や生涯学習による社会生活向上をめざし、総会にて事業、決算・予算の承認を得て、役員(会員から選出)を中心に実施・活動しています。 活動の効果・普及状況 会員は活動を楽しみにしています。会員相互や附属特別支援学校教職員との情報交換もでき、附属特別支援学校生徒の進路設計において参考となっています。テーブルマナー講座は飲食業界、地域の文化財散策・巡検は文化財保護活動団体、芸術体験・鑑賞活動は地域の演奏家、バス利用の巡検は観光業界の協力を得ています。 その他(団体紹介や参考情報等) 愛媛大学教育学部附属特別支援学校https://tokushi.edc.ehime-u.ac.jp/tokushihp/ ■岡山県グラウンド・ゴルフ協会 動画はこちら プロフィール 所在地 岡山県岡山市。 団体名 岡山県グラウンド・ゴルフ協会。 活動名称 岡山県グラウンド・ゴルフ特別支援学校交歓大会の開催、県内特別支援学校への用具一式の寄贈。 こんな活動です グラウンド・ゴルフを通して、スポーツの楽しさを経験し、交流を深める活動です。 連携している団体等 特別支援学校、行政(教育委員会)。 功労者表彰 活動分野 スポーツ。 主な対象 知的障害、肢体不自由、聴覚障害、視覚障害、病弱者。 団体の規模 会員数、約 6,500 名。 活動の説明 ①活動内容 岡山県グラウンド・ゴルフ協会では、平成 18 年度から岡山県内の特別支援学校全 16 校に対してグラウンド・ゴルフ用具一式の寄贈やグラウンド・ゴルフの普及指導を行うとともに、平成 21 年度から毎年 7 月に『岡山県グラウンド・ゴルフ特別支援学校交歓大会』を開催しており、今年度は第 10 回目となる節目の大会を開催しました。本大会は、毎年、生徒や同協会普及指導員等が 200 名以上参加する大規模な大会となっています。本大会は、岡山県内特別支援学校生徒に対し、グラウンド・ゴルフを通してスポーツの楽しさを伝えるとともに、生徒同士がチームとして協力することの大切さを学ぶ機会や、他 校生徒等との交流の機会を提供しています。 <第 10 回岡山県グラウンド・ゴルフ特別支援学校交歓大会> 日時、令和元年 7 月 24 日水曜日。 場所、岡山ドーム。 参加者、約 250 人(参加校:13 校)。 ②活動体制 『岡山県グラウンド・ゴルフ特別支援学校交歓大会』の開催に当たっては、同協会が中心となり企画運営や特別支援学校への用具の提供を行い、岡山県教育委員会や各特別支援学校が大会の準備等に協力しています。 ③活動の効果等 岡山県内特別支援学校生徒は、グラウンド・ゴルフを通してスポーツの楽しさを経験し、生徒相互の交流を深めるとともに、本大会の参加を目標に練習に励むなど、意欲の向上につながっています。また、本大会の開催を通して、障害のある生徒の社会参加と理解啓発の促進に貢献しています。 活動の様子 写真 1 岡山県グラウンド・ゴルフ特別支援学校交歓大会① 写真 2 岡山県グラウンド・ゴルフ特別支援学校交歓大会② ■竹原市ふれあい運動会実行委員会 プロフィール 所在地 広島県竹原市 活動名称 竹原市ふれあい運動会 こんな活動です 支え合い 励まし合い 力を合わせて 体力アップ!! 連携している団体等 高等学校、大学、NPO 法人、社会福祉法人、 企業・事業所、行政(保健・福祉部局、広報担当部局)、 その他(地域のボランティア団体) 活動分野 スポーツ 主な対象 障害種問わず 団体の規模(団体の場合のみ) 委員 10 名 事務局 3 名 活動の説明 ①活動内容 同運動会は、障害者のスポーツ交流と運動競技を通じて、支えあい、励ましあいながら、体力の維持増進を図ることを目的に実施しています。障害の有無や程度に関わらず、それぞれの体力等に応じて参加できるよう競技種目を工夫し、参加者は、この運動会を励みに、日々の体力増進を図る有効な手立てとなっています。障害の有無に関わらず 10 代~80 代まで幅広い年齢層が参加し、竹原市障害者自立支援協議会のマスコットキャラクター「かぐやパンダ」と一緒に「かぐやパンダ体操」をするなど、市内の障害者が参加するイベントとしては最大級のイベントとなっています。 ※かぐやパンダ体操・・・障害のある方もない方も一緒に運動できるように制作した独自の体操(Youtube に動画あり) ②活動体制 昭和 61 年に竹原市身体障害者福祉協会の主催で始まり、平成 11 年度以降は 、同協会を含む実行委員会方式に変更となるものの、永年にわたり、竹原市の障害者のスポーツ交流、運動競技を通じた体力の維持促進の場となっています。竹原市社会福祉協議会が事務局を運営し、市内の障害福祉に関するほぼ全ての団体 (8 団体)が実行委員として参加。地元の高等学校、近隣大学、企業等 との連携も行うなど、参加者数もボランティアスタッフを含めると、例年 200 名以上(令和元年度実績 225 名)が参加しています。大会運営をスタッフだけが行うのではなく、障害者も自ら動き、可能な限り協力してできることを行い、障害者と健常者が互いに交流しながらも主体的に行動を起こすことができる運営を心掛けています。 ③活動の効果等 参加者自身が能動的に自らの体力について考え、維持、向上を確認する貴重な機会となっており、これまで 34 年間継続した地域全体の恒例行事として定着しています。参加者は、様々な年代、業種の方が集まっており、障害のあるなしに関わらず、お互いの正しい理解を進めています。スタッフの高齢化が進んでいる現状がありますが、今後の持続可能な運営を目指し、新たなスタッフの連携先の開拓や競技内容の開発等に取り組み、より能動的な活動に発展していきたいと考えています。 活動の様子 写真 1 競技「玉ころがし」 写真 2 演技「かぐやパンダ体操」 ■江川 禎彦 プロフィール 所在地 徳島県徳島市 活動名称 障がい者(児)に対するスポーツ活動支援 及び社会参加の促進 こんな活動です 生涯体育 連携している団体等 特別支援学校、スポーツ団体、社会福祉法人、行政(保健・福祉部局) 活動分野 スポーツ 主な対象 障がい種問わず(主に肢体不自由) 活動の説明 ①活動内容 昭和 39 年 3 月に日本体育大学卒業後、特別支援学校等の教員として勤務する中、自身の専門である陸上競技を通して、障がいのある方々に「スポーツの楽しさ」を伝えたいと考え、昭和 62 年に、かねてより親交のあった(財)とくしまノーマライゼーション促進協会(現徳島県障がい者スポーツ協会)主催の全国大会県内予選会で陸上競技審判に携わり、県障がい者陸上競技の強化練習コーチに就任、同年全国身体障害者スポーツ大会(沖縄大会)から 徳島県選手団陸上コーチとして、選手の指導・育成に携わっています。選手を指導・育成する上で一番大切にしていることは、「障がいを正しく理解するだけでなく、相手の気持ちもしっかり理解する」ということ。選手一人ひとりに声を掛けることで心を通わせ、言葉と態度で「きちんと伝え」そして「伝わった」ことを確認しながら、少しずつ確実に選手を育てていきます。その丁寧で温もりある指導方法は、他の指導者にも大きな影響を与え、徳島県の指導者育成にもつながっています。 現在も「生涯体育」を掲げ、障がい者スポーツの振興に尽力するかたわら、2022 年の徳島マスターズ陸上競技選手権大会出場(やり投げ)に向け、日々トレーニングに取り組んでいます。 ②活動体制 特別支援学校等の教員時代から、障がい者のスポーツ活動の重要性を認識していました。特に幼少期からスポーツに親しむことで、運動・スポーツ習慣を定着させることは、学校卒業後のスポーツ活動の継続や健康維持、社会参加の促進につながると考え、県行政や障がい者スポーツの中心的な役割を担う県障がい者スポーツ協会・県障害者スポーツ指導者協議会等と連携し、障がい者のスポーツ活動を支える指導者の育成、地域で障がい者がスポーツに 親しむことができる環境づくりに尽力しています。 ③活動の効果等 徳島県選手団陸上コーチとして、障がい者(児)の選手育成や競技力向上とともに、指導者の充実や指導スキルの伝授など、多くの選手や指導者を育ててきました。その活動は、障がい者が「いつでも」「どこでも」スポーツに親しむことができる環境づくりへとつながっています。また、行政や障がい者スポーツ協会等と連携することで、特別支援学校生等が卒業後もスポーツ活動を続ける体制が整えられ、「生涯体育」につながるような効果が出ています。 活動の様子 写真 1 全国障害者スポーツ大会強化練習での指導の様子 写真 2 指導選手のメダル獲得後の様子 ■幸田 裕司 プロフィール 所在地 愛媛県西予市 活動名称 「障がい児者スポーツの支援・普及」 こんな活動です 障がい者スポーツ全般の支援とメンタルケアに関する普及 連携している団体等 保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学、専修学校・各種学校、PTA、社会教育関係団体、スポーツ団体、NPO 法人、 社会福祉法人、企業・事業所、病院・保健所、行政(教育委員会、保健・福祉部局、スポーツ部局) 活動分野 スポーツ 主な対象 障害種問わず 活動の説明 ①活動内容 【障害者スポーツ大会正式種目(精神障害者バレーボール他)】 平成 16 年より精神障害者バレーボールの普及・発展や選手の育成・指導を目的に毎月1~4 回活動しています。愛媛県強化チームの監督として、編成・指導・育成に関わり、2 度の全国障害者スポーツ大会 (長崎がんばらんば大会、えひめ大会)に出場しました。その後、パラスポーツコーディネーターとして指導助言を行っています。 【障がい児者フットサル交流会】 障がいの有る児童生徒に向けた運動療育として、地域や年齢を問わず地域で生活している発達障がいを有する子どもたちを中心に、毎月 1 回行っています。現在では、発達、知的、精神、身体(肢体)、ダウン症の幼児から青年までの当事者や家族が参加することができる活動になっています。 【講演会・研修会】 障がい児者の支援や障がい特性の理解に向けた講演会や研修会での講師依頼を受け、行政職員や医療福祉専門職、障害者家族会、保護者、教員向けに、勉強会や学校保健委員会、人権教育研修会などで講師をしています。 ・ゲートキーパー養成講座(事業所・施設に所属する介護福祉従事者を対象) ・こころの健康教育(老人クラブ会員、保健推進員、民生児童委員、保健推進員を対象)など ②活動体制 【精神障害者バレーボール】 平成 16 年、当時精神障害者唯一の競技スポーツであるバレーボール競技が、他の障害者スポーツの普及や実践と大きな差が見られたことから、その当時の勤務先である精神障害者関連施設の地域活動として関わり始め、平成 26 年 1 月に愛媛県強化チームの監督となりました。 【障がい児者フットサル交流会】 平成 21 年、教育委員会スクールソーシャルワーカーとして学校現場に関わる中で、「障がい児」がスポーツをすることができる環境が少ないと感じていたことから、地域と連携して「フットサル交流会」に取り組んできました。 ③活動の効果等 障がい児者がスポーツをすることやスポーツをする場ができたことで、健康維持・体力向上はもちろん、自立心や生活力の向上を促し、重ねて、コミュニケーションのスキルアップをしながら地域生活・学校生活等を送ることに繋がっています。また、保護者や支援者・関係者、地域住民に対して障がい児者スポーツを紹介する機会やボランティアとして関わる機会の提供にも繋がっており、障がいへの理解、障がいのある人への認識を深めて、共生社会の構築を目指しています。 活動の様子 写真 1 精神障害者バレーボール 写真 2 ゲートキーパー養成講座 ■鳴門教育大学附属特別支援学校青年学級 所在地 徳島県徳島市。 団体名 鳴門教育大学附属特別支援学校青年学級。 活動名称 鳴門教育大学附属特別支援学校青年学級。 こんな活動です 同窓生と毎月楽しく過ごす、憩いの場・癒やしの場。 連携している団体等 特別支援学校。 功労者表彰 活動分野 スポーツ・文化。 主な対象 鳴門教育大学附属特別支援学校卒業生。 団体の規模 職員数 59 名。 名簿登録者数 446 名。 活動の説明 ①活動内容 4 月から 3 月までの毎月 1 回、次のような内容で青年学級を実施している。 ①新会員紹介・お花見、②「運動会」・「学校祭」参加、③レクリエーション(風船バレー、ダンス等)、④ビデオ鑑賞会、⑤お菓子作り・かんたん調理、⑥夏祭り・懇親会・スイミング、⑦お茶会、⑧新年会・新成人紹介 卒業生が定期的に会合を持ち、同窓生とともに楽しく余暇を過ごすなかで、様々な情報共有を図りながら、社会生活上必要な知識・技能・態度を身に付けていく生涯学習の場である。 社会人としての現在の生活の様子や、生活上の問題、職場や人間関係の悩み事等について、信頼を置く教員や同窓生が話を聴きアドバイスをすることにより、社会への適応スキルを高め、明日への意欲を養う場となっている。 ②活動体制 全ての卒業生に青年学級を紹介しており、現在の名簿登録者数は 446 名である。そのうち、最年長は 1964 年(昭和 39 年)卒業生であり、活動の歴史も 53 年を重ねている。担当教員が、工夫・改善を加えながら年間 12 回のスケジュールを作成し、3 月と 10 月に登録者に郵送している。教員 4~7 名のグループを形成し、介護等体験実習の学生と共に青年学級を毎月輪番制で担当している。参加者からは活動材料費と会食費を集金し運営している。 ③活動の効果等 53 年の長きにわたり、社会に送り出した卒業生をサポートしている。毎回 30~40 名程度の参加があり、卒業生にとっては余暇を楽しむ場としてだけではなく、心の拠り所・生涯学習の場となっている。卒業後、社会人として活動範囲が広がるなかで、生活上の問題や職場での人間関係の課題など多岐にわたる相談内容を抱える卒業生は多い。卒業生にとって、安心して相談できる教員や同窓生の存在は、社会的孤立を防ぐ上でも非常に大きな役割を果たしている。障害の種別やその程度により、抱える問題も悩みも様々であるが、一人の自立した社会人としての生き方を支援する活動としての機能を果たしている。また、活動を通して教員が卒業生の社会での生活実態を知ることにより、在学する児童生徒の生涯を見据えた教育の在り方についても、考える機会となっている。 活動の様子 写真 1 お花見で同窓生とお弁当を食べながら歓談。 写真 2 夏祭りでかき氷作りに挑戦。 ■矢野 泰彦 プロフィール 所在地 高知県 活動名称 障害者の生涯スポーツの支援・普及 こんな活動です 「スポーツを通じて知的障害のある人たちを応援する SON・高知の生みの親」 連携している団体等 特別支援学校、社会福祉法人、企業・事業所、病院・保健所、その他(高知ライオンズクラブ) 活動分野 スポーツ 主な対象 知的障害 活動の説明 ①活動内容 知的障害のある方たちへ、生涯スポーツの提供・普及をするためにボウリングを始め、バスケットボール、競泳、陸上競技の部を立ち上げ、スペシャルオリンピックス日本・高知(SON・高知)の設立・運営に尽力しました。 今では年間、約 90 人が参加しています。また、SON の全国大会には、高知県選手団を組織・引率し、4 年に一度の大会に連続して参加するなど、知的障害のある方たちの活躍の場を作り上げています。現在でもボウリング部での指導を続けるとともに、2019 年度には、福祉総合フェスタ(7月)や、じんけんふれあいフェスタ(12 月)に出展するなど、高知県での障害者の生涯スポーツ普及に欠かせない存在です。 ②活動体制 被表彰者の矢野泰彦氏は、2002 年に徳島での障害者アスリートを描いた映画「エイブル」を鑑賞後、ダウン症協会の仲間と同映画の上映会を企画。高知市において上映会を実施し、700 人以上の県民の参加を実現させました。これを機に、スポーツを通じて知的障害のある方たちが社会参加を果たし、生きがいを持てるよう、ボウリング、バスケットボール、競泳、陸上競技の部を立ち上げるとともに、SON・高知立ち上げ準備会を発足させました。2006 年に SON 本部から承認を受け、正式に SON・高知が設立。2013 年には特定非営利活動法人として認証され、同人は事務局長・会長・理事長を歴任しました。一貫して各運動部の運営に関わるとともに、現在でもボウリング部で指導を続けています。 ③活動の効果等 知的障害のある方たちが、それぞれの希望や能力に応じて、種目を選び、指導をうけることにより、スポーツ技術や体力の向上を目指すとともに、他者との交流の場を通じて、社会性の発達や家族や他のアスリートとの絆が強まり、生涯を通じてスポーツを続けることができる環境が提供されるようになりました。また、地域のボランティアの方々が、一般の施設(体育館、プール、ボウリング場等)でコーチやパートナー(一緒にスポーツを楽しむ人)として支えてくれており、地域社会において、知的障害のある人々を理解し受け入れるという体制が構築されました。 活動の様子 写真 1 指導の様子 写真 2 ボウリングの仲間たち