「その他」の島では、6団体を紹介しています。各団体の見出しに「■」をつけています。検索等でご活用ください。 ■岡山ももの会を支援する会 プロフィール 所在地 岡山県岡山市 活動名称 岡山ももの会の活動支援・啓発活動 こんな活動です 23年間の当事者の会支援~豊かな生活を!! 連携している団体等 社会福祉法人、その他(岡山県・岡山市手をつなぐ育成会) 活動分野 学習、スポーツ、文化芸術、その他(旅行・清掃ボランティア活動) 主な対象 知的障害 団体の規模(団体の場合のみ) 支援者 47 名 活動の説明 ①活動内容 ノーマライゼーションの理念のもと、知的障害児・者の自己決定や社会参加による豊かな生活が取り上げられだした時期に、当事者の会である「岡山ももの会」が発足しました。支援する会は、発足時より活動支援を行ってきています。内容としては、岡山ももの会が行っている毎月の行事と、毎月第 4 土曜日に行っている岡山駅前の清掃活動の支援を行っています。令和元年度には、「テーブルマナー、音楽を聴きに行こう(総社吹奏楽団)、映画鑑賞(イオンシネマ岡山)、勉強会(健康について・友達について)、クッキング、手をつなぐ育成会中国・四国大会すまいる大会への参加と運営、新年会、ふれあいウォーク in ツーデーマーチ(コロナのため中止)」などの月行事とボランティア活動(清掃活動)の支援を行いました。活動の計画・実施には、岡山ももの会の役員と支援する会の 2 名が中心になってあたっています。支援の会は行事ごとに担当支援者を決めて支援を行っていますが、本人たちの考えを尊重し主体的な活動になるように支援を進めています。 ②活動体制 平成 9 年 11 月に岡山市で開催された育成会の全国大会「本人大会」の運営に参画するため、「岡山ももの会」が結成されました。このときボランティアとして支援した団体が「仲よし作業所」(平成 12 年 社会福祉法人岡山市手をつなぐ育成会に法人化)の職員を核にしたボランティア団体で、現在まで 23 年間にわたり活動支援を行ってきています。活動内容によっては、岡山県手をつなぐ育成会や岡山市手をつなぐ育成会(親の会)と連携して支援を行っています。 ③活動の効果等 支援により活動範囲の拡大・活動回数の確保や社会生活に関する研修など、内容の充実した本人の会の活動が継続できています。会議・研修会・育成会の大会などでも、本人たちの意見発表や協力しながら自分たちの力で活動を進める意欲・能力が培われてきています。また、地域に出かける活動も多く、知的障害のある人の理解・啓発活動にもなっています。 活動の様子 写真 1 岡山駅前の清掃活動 写真 2 「健康について」の勉強会 ■社会福祉法人あいあい 就労継続支援B型事業所青葉作業所 プロフィール 所在地 岡山県岡山市 活動名称 障害者(知的・身体・精神)の生涯学習支援 こんな活動です 命・はたらく・くらす・生きぬく - 楽しみといきがい 生涯学習 - 連携している団体等 特別支援学校、大学、社会教育関係団体、文化芸術活動を行う団体、企業・事業所、病院・保健所、行政(保健・福祉部局、警察、消防、県生涯学習センター)、その他(各種専門家講師) 活動分野 学習、文化芸術、その他(生活習慣改善・ボランティア・レクリエーション活動) 主な対象 障害種問わず 団体の規模(団体の場合のみ) 障害者 16 名 職員 8 名 活動の説明 ①活動内容 ○通所者が楽しみや生きがいを持ち、かつ、地域社会において主体的に生活することができるようになることを目的に、生涯学習に関連した研修を平成 16 年から毎週土曜日に実施しています。 上記研修実績の例としては、「最近の障害福祉」「安全・安心・安定・危機」「災害(火災・地震等)」「地域との合同避難訓練」「交通事故、法律・約束」「きまり・エチケット」「健康管理・生活リズム」「食生活と生活時間とお菓子作り」「働く・余暇・社会参加と美術館見学」「救急法」「音楽」「音読」「体操」等が挙げられます。講義や体験活動など、幅広い分野を対象としています。 ○美術・造形・日本文化等を楽しむ中で、達成感、満足感、一体感、共感などを味わうことを目的に、平成 26 年から 3 年毎に「あいあい青葉作品展示会」を県生涯学習センターにて開催しています。 ○平成 14 年から国指定重要文化財の「岡山城西の丸西手櫓」周辺の草とり、落ち葉集め、たばこの吸殻拾い等を行っており、文化財を守るための環境美化整備活動を実施しています。 ○平成 19 年から意欲・体力・気力の向上を図るため、「早寝早起き朝ごはん」運動に参加し、規則正しい生活習慣を整えるよう努めています。(午後 9 時就寝、午前 6 起床、よくかんで食べて排便) ②活動体制 ○研修内容は、作業所の全職員で計画し、各分野から識者、専門家に講師を依頼しています。警察、消防等とも連携し、体験活動を充実させるなど、質・量ともに充実向上を図っています。 ○研修等は通所者の希望者を対象とし、作業所の職員複数名が常時サポートに当たっています。 ③活動の効果等 ○通所者同士または職員との交流や、講義・体験の場を通じて、公共のマナーや社会生活上必要な知識を得ることで、一人一人の障害を見据えた、種々の困難に対応する力の向上が見られます。また、余暇の過ごし方を学ぶことで、実際に余暇の充実に活用できている事例が見られます。 ○岡山城西の丸西手櫓周辺清掃等、長年にわたり、通所者が地域社会の中で知恵と活力を発揮することで、障害のある方への理解促進に寄与しています。平成 30 年 3 月には、本市連合婦人会から本作業所に寄付金が贈呈されるなど、地域社会からも高い評価を得ています。 活動の様子 写真 1 あいあい青葉作品展をめざして「描画」の様子 写真 2 火災・地震時等の学び実践の様子 ■香川大学 坂井聡先生 ・動画はこちら ソフトバンク、香川大学と共同研究で完成させたアプリ「アシストガイド」を提供開始。 2020年10月27日公開! 香川大学 Softbank やること&やりかたが目で見える。アシストガイド。 写真。 今日のやることは… 分かった! イラスト。アプリの使用イメージ。 やること。 家に帰る。チェック。 手を洗う。チェック。 かばんを整理する。 宿題をする。 やりかた。 かばんの整理の手順。 1.れんらくちょうを出す。 2.たいそう服を出す。 3.宿題を確認する。 困りごとを抱える子どものためのアプリ。 このアプリはやること・やり方を目で見えるようにすることで、困りごとを抱えるお子さまが一人で行動し、本来の力を発揮できるようにアシストします。 ソフトバンク以外でも使えます。無料でダウンロード。 スマートフォン・タブレットで読み込み。 App Store からダウンロード。 Google Play で手に入れよう。 研究者。 香川大学教育学部、坂井 聡 教授、宮崎 英一教授。 ■広島大学 氏間 和仁(うじま かずひと)研究室 テクノロジーと人を結ぶのは教育だ! 学習支援活動 広島大学・氏間和仁研究室では,広島大学大学院人間社会科学研究科附属特別支援教育実践センターにおいて,視覚障害,発達障害,知的障害,肢体不自由やその他の原因で,一般的な学び方,学ぶための道具,教え方では学ぶことが難しい人々(乳幼児から大人まで)を対象に学習支援活動行っています。 氏間研究室の学習支援活動は,放課後に行う放課後教室,土日に行うさんさん教室,出張して行う出張教室,オンラインで行うオンライン教室があります。多くの学生,大学院生も,サポート役や指導者役として参画して個別最適化した学びについて,共に考え,腕を磨いています。 その特色は,一人ひとりの学ぶ上での困難を評価した上で,個別最適化した学び方,学ぶための道具,教え方を提案することです。その時,デジタル・テクノロジーはとても強力なツールになります。全ての人の学ぶ機会を守るために,テクノロジーの有効活用を,教育という手段で実現するためのお手伝いをしています。 氏間研究室の学習支援活動の事例紹介ビデオはこちら。 個別最適化された学び方とは! 文字を眼で見て内容を理解することが難しい場合,大人が読み上げる方法もありますが,主体的に学ぶ環境とはいえません。タブレットに PDF で取り込み,そこに録音しておくと,読みたいときに,何度でも,自分の意思に基づいて学ぶことができます。これは主体的に学ぶ環境と言えます。氏間研究室では,個の特性に着目し,より適した学び方を提案し,その学び方を指導しています。 個別最適化された道具とは! ノートに書き取ることが難しいと授業の記録が残りません。板書を撮影し,それ以外の部分をキーボドで入力すると,授業の記録が残せるようになります。しかし,その方法や学校への導入の仕方は様々です。氏間研究室では,個の特性,学校の事情を勘案し個に応じた道具を提案し,その使い方を指導するとともに,学校とも連携して教室への導入を支援しています。 個別最適化された教え方とは! 漢字を学ぶとき,黒板などに書いて,それを真似て書いて,さらに10回ほどノートに書くことで漢字を覚えられる人がほとんどです。一方で,そういった教え方では定着しない人がいます。そんなとき,例えば「十日十と月で,朝」といった具合に部品を唱えて教えると覚えられる場合があります。氏間研究室では,個の特性に着目し,より適した教え方を提案します。 デジタル・テクノロジーの積極的活用! 上記の3つのことを勧める際,アナログの道具が有効なこともありますが,デジタル・テクノロジーが有効なことも多いです。しかし,そのデジタル・テクノロジーの何を使えば良いのか,どうつかえばよいのか,学校で使うためにはどのように進めれば良いのか,様々な課題が横たわっています。氏間研究室では,そんあ課題の解決のため学習支援を行っています。 昨年度は延 350 ケース以上の支援を実施しました。 ■島根大学 伊藤史人先生 ・動画はこちら 視線入力訓練アプリEyeMoT(アイモット)の開発と普及 島根大学総合理工学研究科 伊藤史人(ふみひと)(重度障害者支援チーム)・縄手(なわて)雅彦 背景 2014 年に Tobii 社からローコストの視線入力装置がゲーム用として発売されました(図1)。これまで 150 万円ほどだったものが2万円ほどになり,それを期に,福祉教育目的のアプリの需要が高まりました。一方で,視線入力を安定的に利用するには訓練が必要でしたが,一般にその認識が十分ではありませんでした。 図1 Tobii 社製ローコスト視線入力装置。 目的 ①誰でも簡単に訓練が行えるアプリを開発する ②学校・個人でも使いやすいように無料で提供する ③安定して使えるように品質を高める ④重度の子どもでも使えるようにする ⑤子どもたちの潜在能力を可視化する 活動内容 EyeMoT はゲーミフィケーションを活用したアプリです。Facebook 等のソーシャルメディアや現場訪問を通じて,利用者の声を吸い上げながらアプリの開発と普及を行っています。現在,全国の支援学校の約5割で導入されており,授業やイベント等で活用されています(図2 および3)。 図 2 EyeMoT の利用模様。 EyeMoT はアセスメントから文字入力やオンラインゲームまで 12 種類のゲームで構成されていますので,さまざまなシーンで活用できます。 図 3 EyeMoT「射的」を活用した色の分別学習。 EyeMoT の設定を工夫して学習に応用できます。スイッチが難しい重度障害児でも学習につなげることができます。 継続の工夫 プログラム開発は,学生の卒業研究および修士課程の研究の一環として行っています。一部,アルバイト(業務)として開発をしています。費用は,関連デバイス(EyeMoT ボックス)の販売等を通じてまかなっています。 継続の課題 学生のプログラム開発能力が安定しないことが挙げられます。個人のセンスも異なりますので,仕上がるアプリの雰囲気も一定しません。しかし,これらはメリットとも言えます。 参考情報。 ポランの広場(アプリ配布元)はこちら。 ■音訳ボランティア もみの木 音訳を通して、心の交流を広めよう! 活動する地域 愛媛県松前町 団体名 音訳ボランティア もみの木 基礎データ 継続年数 10年間 活動分野 情報保障 主な対象 視覚障害 主な連携先 松前町 等 団体の規模等 7名 活動の概要 視覚障害者や高齢者への情報提供のために、月に1回集まり、町内の各種情報誌(広報、社協だより等)や書籍等の音訳を行っています。音訳テープを届ける際は、些細な会話から、意見や希望を聞き取るようにしており、当事者とボランティアの交流と相互理解の機会となっています。 活動の内容 視覚障害者や目の見えにくい高齢者などへの情報を提供するため、月に1回集まり町内の各種情報誌(広報まさき、社協だより等)を音訳化しテープに吹き込んでいます。活動開始1年間は、録音の操作に慣れず、試行錯誤の毎日でした。最初は、音訳テープができあがるのに1週間以上かかっていましたが、みんなで意見を出し合い、協力した結果、録音量が増えたにもかかわらず、3日以内には届けられるようになりました。録音前には、読み合わせを実施し、読む速さや修正箇所を確認し、より分かりやすく正確に情報を伝えることを心掛けています。テープを届けると、「毎日楽しみにしています。」「松前町の出来事や催しが良く分かってうれしい。」「何度も繰り返して聞いています。」という声が聞かれます。暑い日も寒い日も年中枯れない芯の強い「もみの木」のように活動を継続し、これからも多くの人に声を届けていきたいです。テープを心待ちにしている利用者さんの笑顔が叶えられるように。 写真1 テープを渡している様子 写真2 録音の様子 活動の経緯・体制 当時、町内に視覚障害者を支援する活動がない中、「視覚障害者の方を支援したい」との思いから、他市町の活動を学び勉強を重ね、2011年3月1日に発足しました。6名体制でボランティア団体を発足し、定期的に社協だよりにてメンバーの募集を行い、現在7名で活動しています。 活動の効果・普及状況 町内情報の音訳化によって、視覚障害者及び高齢者が生活に必要な情報を得ることができ、豊かな生活を送ることにつながっています。また、音訳テープの希望者を定期的に募集するとともに、テープをお届けする際等、意見や希望も取り入れるように実施し、視覚障害者の楽しみの一つとしても定着しています。 その他(団体紹介や参考情報等) ■ゆうあいネットPCVOL ICT活用で視覚障害者に情報保障を! 活動する地域 岡山県岡山市 団体名 ゆうあいネットPCVOL 基礎データ 継続年数 18年間 活動分野 情報保障 主な対象 視覚障害 主な連携先 岡山県視覚障害者センター 団体の規模等 会員15名 活動の概要 視覚障害者を対象にICT活用を支援するボランティア活動を行っている。毎月開催の講習会やメーリングリストでパソコン等のICT機器の活用方法やインターネットを利用した読書、音楽を楽しむ方法等について、パソコン初心者をサポートしている。県内の多くの視覚障害者にとって、なくてはならないボランティア団体となっている。 活動の内容 岡山県視覚障害者センターで毎月開催している例会およびメーリングリストにおいて、視覚障害者のICT活用についてサポートしています。メーリングリスト会員は県内の視覚障害者や晴眼者を中心に約100名が登録しており、パソコンやスマホの使い方についての質問や回答が活発にメールで投稿されています。 例会では視覚障害者のサポートだけでなく、パソコンボランティアとしての知識と技能を向上させるために勉強会も行っています。スクリーンリーダーの読み上げ方やキーボードによるパソコン操作について、楽しく和やかな雰囲気の中で研鑚を深めています。 また、岡山県内各地に出向いてパソコン体験会を開催しています。初めてパソコンに触れる視覚障害者に、インターネットで新聞を読んだり読書をしたりすることを体験してもらい、県内の視覚障害者のパソコン利用を支援する活動を地道に行っています。 写真1 パソコンボランティアの勉強会 写真2 視覚障害者対象のパソコン体験会 活動の経緯・体制 平成13~14年度に視覚障害者対象IT講習会が岡山盲学校で開かれましたが、講習だけでは十分にパソコンの技能を身につけることは困難でした。そこで平成15年度に岡山盲学校の教員を中心として当会を設立し、受講者のアフターケアを始めました。現在15名の会員で視覚障害者のICT活用のサポート活動をしています。 活動の効果・普及状況 岡山県内の視覚障害者のパソコン利用者を増やすことができ、また県内各地で例会を開催することにより、県内全域での視覚障害者のパソコン利用のサポート体制を確立することができました。また、県内で不足していた視覚障害者を支援するパソコンボランティアも増やすことができました。 その他(団体紹介や参考情報等) ホームページはこちらhttps://www.normanet.ne.jp/~pcvol/ ■朗読録音グループ「声の友」 ローカル情報から医学書まで~声の友の活動~ 活動する地域 広島県三原市 団体名 朗読録音グループ「声の友」 基礎データ 継続年数 41年間 活動分野 情報保障、学習 主な対象 視覚障害、肢体不自由 主な連携先 小学校、中学校、社会福祉法人等 団体の規模等 56名 活動の概要 視覚障害者との連携を深めるともに、福祉の充実に協力することを目的に、朗読や音訳等の活動を行っている。長年にわたり、市広報や市議会だより、障害者プラン等の音訳を行うほか、障害者支援施設等を毎月訪問し、資格取得のための医学専門書なども含めた要望のあった書籍を朗読・音訳している。 活動の内容 視覚障害者との連携を深めるとともに、福祉の充実に協力することを目的に、朗読や音訳等の活動を行っています。市広報、市議会だより、障害者プラン等の音訳を行っています。市広報は、紙媒体発行日と同じタイミングで、利用者に届けています。 盲養護老人ホームや障害者支援施設を毎月訪問し、視覚障害者や高齢者から要望のあった書籍等を朗読や音訳しています。 また、視覚障害者福祉協会主催「視覚障害者の料理教室」、社会福祉協議会主催「朗読ボランティア養成講座」、三原市内の小中学校での福祉体験学習など、市内の関係団体と連携して活動を行っています。 こうした活動状況は、毎月、市の市民協働サイトやフェイスブックで発信しています。 写真1 声の友会員集合写真 写真2 市議会だよりの収録中 活動の経緯・体制 三原市社会福祉協議会主催「朗読ボランティア養成講座」修了者有志により結成し、40年以上活動を続けています。会員は30代から80代と幅広い年齢層で構成されており、総務部・収録部・朗読奉仕部・研修企画部に分かれて、定期的に活動しています。 活動の効果・普及状況 依頼があれば、短期間で作成して届けるなど、利用者の要望に応じて支援をしています。はり・灸の資格取得のための医学専門書など、学習を支援する朗読にも取り組んでいます。 作成した市広報等の音声CDは、三原市中央図書館に届けたり、ホームページにアップしています。 その他(団体紹介や参考情報等) http://mihara.genki365.net/gnkm05/mypage/index.php?gid=G0000099 ■山口県点訳音訳ボランティア連絡会 点訳と音訳に興味のある方、一緒に学んでみませんか? 活動する地域 山口県下関市 団体名 山口県点訳音訳ボランティア連絡会 基礎データ 継続年数 53年 活動分野 情報保障 主な対象 視覚障害 主な連携先 社会福祉関係団体、図書館等 団体の規模等 会員350名 活動の概要 50年以上にわたり、視覚障害者の情報保障に関わる活動を行っています。視覚障害特別支援学校や図書館と連携しながら、視覚障害者への学習保障や情報保障についての取組を続けています。 活動の内容 点訳は、活字を点字に訳すこと、音訳は、活字を音声に訳すことを言います。本団体は、県内点訳・音訳ボランティア団体が加盟する全県的な団体です。 事業内容としては点訳・音訳の研修に関すること、県内の社会福祉関係団体及び県内の図書館等の連絡調整に関すること、点訳図書の選択、研究や調査に関することに取り組んでいます。また、県内における点訳・音訳、その他の視覚障害者への福利厚生事業も行っています。 点訳講習会、音訳講習会を定期的に開催し、人材の育成に取り組んでいます。パソコン点訳や英語点訳にも対応しています。 県内で点訳指導員、音訳指導員の育成を行っています。全国規模の講習会にも、多数の会員が参加し、講習会を通じて意識向上や技術向上を目指しています。 行政(パンフレット等)や個人からの点訳・音訳の依頼にも対応しています。 写真1 視覚障害や点字についての講演会の様子 写真2 講演会の様子(約80人が参加) 活動の経緯・体制 初代会長が町立図書館勤務時(昭和35年)、点字図書を初めて見て衝撃を受けたことが会の出発点になります。その後、初代会長が点字図書館で展示を学び、昭和37年4月に「点訳麦笛の会」を発足させました。県下各地に点訳グループが誕生し、昭和43年に「山口県点訳友の会」が発足して現在に至っています。 活動の効果・普及状況 平成23年に行われた第11回全国障害者スポーツ大会において、県陸上競技場、スポーツセンターの案内の点字冊子と音訳CDの作成をしました。平成27年には下関南総合支援学校(旧盲学校)の110周年記念誌の点訳・音訳を行いました。現会長は、下関南総合支援学校の学校運営協議会の委員でもあります。 その他(団体紹介や参考情報等) もっと気楽に連絡会に依頼や相談をいただけるようにしていきたいと思います。 ■伊予地区精神保健ボランティアグループしおさい 心の交流を深めよう 活動する地域 愛媛県松前町・伊予市 団体名 伊予地区精神保健ボランティアグループしおさい 基礎データ 継続年数 25年間 活動分野 社会参加促進 主な対象 精神障害者 主な連携先 松前町、伊予市 等 団体の規模等 会員数20名 活動の概要 精神障害者を支援するボランティア団体であり、障害者支援施設や病院等で定期的な活動を行っています。また、障害者同士の交流事業として「わくわく交流会」を主催したり、バーベキュー等の交流会を開催したり、居場所づくりに関する活動を行い、地域社会との橋渡し役を担っています。 活動の内容 障害のある方が地域で安心して暮らせるよう「心の交流を深めよう」を目標に活動を始めました。軽スポーツを行う「わくわく交流会」をはじめ、「ふれあいバーベキュー」や事業所との昼食会、クリスマス会等も実施しています。当事者の方も自ら実行委員に加わり、運営の一助となっており、そこからも、会員や当事者同士の交流の輪が広がっています。交流を続ける中で見える当事者の笑顔や明るい声は会員にとって励みになり、やりがいを感じています。 また、精神保健に関する研修会に参加したり、地域のバザー等にも参加し地域住民への啓発活動も行っています。 基本は良き隣人としてふれあうことで、障害への理解を深めることが一番のボランティアであると思います。これからも良き隣人として寄り添い、地域との橋渡し役になれたらと考えています。関係機関と連携を密にし、会員一丸となって活動を進めていきます。 写真1 「わくわく交流会」の様子 写真2 「ふれあいバーベキュー」の様子 活動の経緯・体制 1996年に伊予市・旧双海町・松前町の社会福祉協議会が合同で開催した「第1回精神保健ボランティア教室」の修了生によって結成しました。心の病について理解を深めること、精神障害者の社会参加を進めること、住民の心の健康づくりを進めることを目的に活動を始め、現在もさまざまな活動に取り組んでいます。 活動の効果・普及状況 これらの活動により、当事者同士の交流の輪が広がりをみせており、支援する他市町の各関係団体や事業所等とのつながりも生まれています。また、地域の行事に参加することで住民の障害への理解も深まっています。障害があっても地域で支え合えるやさしいまちづくりの一翼を担っています。 その他(団体紹介や参考情報等) ■愛媛大学教育学部 特別支援教育講座TREASuRE プロジェクト プロフィール 所在地 愛媛県松山市 活動名称 TREASuRE(トレジャー)プロジェクト こんな活動です 生涯学習が障害のある人を地域の宝に変える! 連携している団体等 保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学、高等専門学校、図書館、社会教育関係団体、NPO 法人、企業・事業所、病院・保健所、行政(教育委員会、保健・福祉部局)、その他(障害当事者の会) 活動分野 学習、情報保障、その他(ライフスキル教育) 主な対象 知的障害、肢体不自由、発達障害、重度・重複障害児等 団体の規模(団体の場合のみ) 教授 3 名 学生7名 特定教員 2 名 特定研究員3名 有期職員 16 名 活動の説明 ①活動内容 本プロジェクトの名称は、療育 (Treatment)、子育て (Rearing)、教育(Education)、合理的配慮(Accommodation)、特別支援 (Support)、研究 (Research)、愛媛県 (Ehime)の頭文字をとったもので「生涯学習が障害のある人を地域の宝に変える!」という理念を表しています。愛媛県内の障害児者支援団体(当事者会、保護者会、行政等)と連携し、学校外において、幼児期〜青年期の障害児者が社会性の向上について学ぶ機会(ライフスキル教育/ソーシャルスキルトレーニング事業)を実施しています。また、支援機器(視線入力装置、会話補助装置等)を用いた生涯学習支援や読書のバリアフリー化支援(文字の音声化/デジタル化)を行うことで、様々な障害当事者の読書環境の情報保障に寄与しています。 ②活動体制 代表者・苅田知則が赴任した 2005 年度から、大学生・大学院生と協働しつつ、生涯学習支援事業として開始しました。協働する教職員(樫木暢子、中野広輔、八木良広、村上沙耶佳他)が増えたことで様々な障害に対応する形で事業を発展させることができました。大学内にボランティアセンターを設置し、行政、障害児者支援団体、保健医療福祉機関からも協力を得ながら、ボランティアの確保・養成に努めています。 ③活動の効果等 開始当時は一研究室の小規模な取り組みでしたが、現在、本プロジェクトは、愛媛県内・四国地区の障害児者対象の生涯学習支援に関する先駆的な取組へと発展しています。特に、「学校卒業後における障害者の学びの支援に関する実践研究事業」により、ブロック別コンファレンス「○(まる)のつどい」を開催し、障害者の多様な生涯学習支援に関する地域住民の興味関心、行政・社会教育関連機関の人材の意識を高める取り組みを行っています。今後も西日本における推進役を担っていきたいと考えています。 活動の様子 写真 1 訪問カレッジ@愛媛大学における学習の様子 写真 2 会話補助装置を援用した音声読み上げによる読書支援の例