●点訳燦の会
すべての子どもたちに読書体験を
■ 活動する地域
徳島県板野郡北島町
■ 団体名
点訳燦の会
■ 基礎データ
継続年数 23年間
活動分野 情報保障(点訳)
主な対象 視覚障害
主な連携先 特別支援学校
団体の規模等 会員15名
■活動の概要
パソコンを用いて、視覚に障害を持つ子どもたちを対象に点訳書を製作し、提供しています。この活動は23年継続しており、データは情報ネットワークである「サピエ図書館」にアップし、直接的には県内外の盲学校に印刷物の形で提供もしています。
■ 活動の内容
「目の不自由な子どもたちにも晴眼者と同じように良い読書体験をして欲しい。」という思いで活動が始まりました。会員が集うのは月に1度の定例会ですが、点訳者、校正者という立場で助け合うことで点訳書を製作しています。「青少年読書感想文全国コンクール課題図書」を小学生から中学生まで点訳し、全国の盲学校にデータ・印刷物等で提供しています。盲学校同士のつながりで、希望される学校が増え、今年度は27校にお送りしました。より多くの人たちに点訳書を読んでいただきたいという思いで「サピエ図書館」のボランティア会員に加入し、データをアップして、活用していただいています。
また町内の小学校において点字学習のお手伝いをしています。子どもたちはとても興味を持って展示を体験してくれています。
写真1 製作した展示図書とその梱包風景
写真2 小学校での点字学習の授業風景
■ 活動の経緯・体制
毎年開催される「北島町点訳講習会」の修了生が活動する場として23年前に点訳燦の会が発足しました。それ以降、切磋琢磨しつつ点訳の学習を続け、会員は各々自宅でパソコンを使って点訳書を製作しています。この23年間で点訳した本の数は15,000冊近くになりました。
■ 活動の効果・普及状況
展示を使って読書をする子どもたちの数も減りつつありますが、本当に読書が好きな子どもたちは点字書がどんなに重くても、頑張って持って帰って読んでくれています。ボランティアをする人はなかなか増えませんが、これからも多くの子どもたちに良い本を提供していきたいと思っています。