点訳ボランティア「てんゆう会」
つなげたい、つながりたい、みんなとできる6点字。
■ 活動する地域
広島県三原市
■ 団体名
点訳ボランティア「てんゆう会」
■ 基本データ
継続年数 48年間
活動分野 情報保障(点訳)
主な対象 視覚障害
主な連携先 社会福祉法人、市役所、学校など
団体の規模等 37名。うち役員が8名。
活動の概要
昭和49年に活動を開始し「視覚に障害のある人たちに、より多くの情報を届けたい」という思いのもと、48年間にわたってボランティアによる点訳等の活動を行っている。市と連携して広報誌や日常生活に必要な情報等の点訳を行うほか、障害の方からの要望に応じて、生涯学習に係る各種講座の資料や書籍等の点訳を行っている。
■ 活動の内容
てんゆう会では、設立当初から継続して点訳ボランティアの育成を行っています。また、てんゆう会は障害者の方と行政を結ぶパイプ役を担いながら、市の広報誌「広報みはら」の点訳を毎月行うほか、障害者の方からの要望に応じて、生涯学習に係る各種講座の資料や書籍の点訳を行っています。広報誌については、予め市から原稿の提供を受けて、手打ち又はパソコンで点訳を行い、印刷・製本したものを発行日と同日に個人や社会教育施設へ配布し、日常生活に必要な情報を遅滞なく届けることができています。また、日常生活に必要な情報が掲載された市の「かんきょうカレンダー(ごみの収集・分別)」や「社会福祉協議会だより」の点訳を行っています。その他、年末には翌年用の点字カレンダーを作成して障害者の方や福祉施設等に配布したり、年間を通して小・中学校や児童館等で行われる福祉体験学習の講師や支援を継続して行ったりすることで、市民の障害者に対する理解促進に大きく貢献しています。
写真1 作成した点字カレンダーや各種資料
写真2 小学校での福祉学習の実施
■ 活動の経緯・体制
障害者は日常生活を送ることや就労が困難である場合も多かった状況を踏まえ、視覚に障害のある方の自立と社会参加を支え、よりよい生活を支援したいという思いから、昭和49年に活動を始めました。毎月メンバーによる定例会を開催し、活動計画の立案と確認を行い、各メンバーが概ね週3〜4日間程度活動を行っています。
■ 活動の効果・普及状況
これまでに延べ331名がボランティアとして活動に携わってきました。市では、ここ数年集中豪雨や大雨等による大規模災害が発生しており、視覚に障害がある方に、点訳した市の広報誌等に掲載されている防災情報が届くことは、防災への意識を高め、自分の命を守ることにつながるため、その役割は重要になっています。